エブリイっつっても、DE51V の 5 型が対象です。「エブリイいじめ」って言うな。
気が付いたら、運転席シートの下にもうひとつ手作りの制御ユニットが増えていたというオチ。回路を組んだ分については、そのうち回路図と詳しい説明(動作原理)を別ページで起こすつもり。
最初につけたのは DVD 版の楽ナビだった。秋葉の販売店で取付け情報ももらったんだけどこれが間違ってて、結局カーフィッティング情報(当時は SONY、その後 Alpine へ移管。下記リンク集参照)を見てパワステコントローラのコネクタから車速信号を取り出し。パーキング信号はサイドブレーキの付け根から。これらはいずれも分岐コネクタで取り出したが、バックランプの電源は DE51V の場合コンビネーションランプのコネクタ手前になぜか最初から分岐用のギボシ(メス)が付いてたので、そこから引き込み。バックカメラの他、VICS のビーコンも一緒に取りつけた。なんだかんだで合計 4H くらいかかったかな。
1 代目がセンターラインオーバーの馬鹿車にオフセット衝突されてお亡くなりになり、2 代目に乗り換えた際、車速信号はフロアハーネスのトンネル内コネクタの付け根から取るように変更した。パワステコントローラのコネクタはピッチが狭く、線も細いので……。
そうこうしているうちに地図の更新が怪しくなったため、同じくパイオニアのエアーナビ(AVIC-T07II)に交換。通信サービスによる SmartLoop 渋滞情報配信と地図のオンライン自動更新が大変便利だったのだが(通信モジュールが犬の回線なせいでちょっと郊外に行くと使えなくなるのを除けば)、地図の無料更新期間が終わってしばらくしたら、通信サービス自体がサービス終了に。バックカメラへの切り替えが手動なのが不満だったうえ、渋滞情報が FM VICS のみとなるとほぼ使い物にもならず、後継機もなんだかいまいちだったので、結局 VICS WIDE 対応の Panasonic ゴリラ(CN-G1000VD)へ乗り換え。
CN-G1000VD はバックカメラも同期信号検出による自動切り替えになって実用性が復活(こうでなきゃねぇ (_ _;
)。しかし、不満な点もいろいろあって……
……なんかこう、「開発者は実際に使ったことないんか?」と言いたくなるような仕様が盛り沢山。でも、オンダッシュのナビって、もはや選択肢がほとんどないんだよね……
エブリイの上位車種には、集中ドアロックが標準装備されている。ただ、そのままでは運転席ドアのキーに連動してるだけなので、宝の持ち腐れ感がうなぎ登り。ちょっと調べてみたら、単純にドアのロックノブがスイッチになってて(普段は浮いていて、開錠状態になると GND に落ちる)、それと電気的に連動してるだけだとわかった。だったら、ラッチリレー噛ませて信号を変換してやれば市販のキーレスエントリーユニットが付くよね、というわけで、ヤフオクで安く売られていたユニットを取り付け。ただ、もしそれが壊れたときに集中ドアロックが死んじゃうのもつまらないので、ドアのロックノブの信号もキーレスエントリーユニットの出力と相当の信号に逆変換して、どっちでも動くようにしている。キーレスエントリーユニットが送料と合わせて 3,810 円、アダプタ回路の部品代と合計で 5 千円位で済んだ。アダプタ回路はこちら。
その後、リモコンの電池をいくら交換してもすぐにダメになったり、ちょっとバッテリー電圧が下がると反応しなくなるようになり、リモコンの電池自体も特殊(27A とか 23A とか)なのでだんだんめんどくさくなったため、ユニットごと交換。リモコン 2 個付きで送料と合わせて 2,490 円@ヤフオク。「日本語の配線説明書付き」と書いてあったのに何もついてなかったり、それを連絡すると英語の説明書がなぜか 3 種類送られてきたり(しかもそれぞれ配線方法が違う)という体たらくだったのだが、まあとりあえず取付完了。リモコンの反応も良くなってすっきり。ただ、交換前のユニットにはあった「アンロック後一定時間ドアが開けられなかったら自動で再ロックする」機能がないのが不満。仕方ないので、外付け回路で何とかしようと現在作業中。ブレッドボードでは動作を確認できたので、はんだ付けしないとね……。
車速信号は取り出したし、パルスでロックを電気的に開閉できるようになったので、んじゃあ気分だけでも高級車っぽく……と、この辺りから遊び始めた。車速信号を F-V 変換して電圧に変え、これが一定の電圧を越えたらパルスを発生させるようにし、その信号でキーレスエントリーユニットの「施錠」と同等の信号に変換してロックがかかるようにしている。施錠ができるようになったんだから、開錠も……というわけで、サイドブレーキを引いたら開錠されるように。1 代目はそれだけだったが、2 代目ではさらにシフトレバーを「P」に入れたときにも開錠されるように改良。
最近では「事故時の閉じ込めの原因になる」ということでこの機能はなくなる方向にあるようだが(その後また復活する方向に向かってる模様)、私がセンターラインオーバーの馬鹿車に突っ込まれたときには逆にロックがかかっていたおかげでドアが吹っ飛ばずにつっかえ棒となってくれて、オフセット衝突にもかかわらず足が挟まれる等のけがを負わずに済みました。まあもっとも、傍目には本人が擦りキズで済んでいるのが理解不能なほどの大破(実際、電装品などの撤去のためドアを取り外したら見る見るうちに運転席の空間が圧縮されていった)だったので(修理の見積もりを依頼したら「修理する・しない」ではなく「できない」といわれて当然廃車)、私の周りでは「いろいろ手をかけてやってたから、最期に車が恩を返してくれたのかもね……」という声が。
(回路図や詳細はこちら)
これは 2 代目からの装備。1 代目から撤去した制御回路を 2 代目に移植するに当たり、端切れの基板でテキトーに作っていた各種回路をもうちょっとまともにし、さらにケースに納めた。で、せっかくだから 1 代目の頃から作りたいと思っていた車速連動ワイパーを実装することに。
車速感応ドアロック回路から電圧に変換した車速信号を取り出し、これが一定の電圧を下回ったとき、ワイパーの動作開始が一定時間遅れるようにした。具体的には、車体のワイパー駆動線にリレーを割り込ませ、車速信号が一定の電圧以下であれば、
間欠動作の場合、ワイパー駆動線に電圧が印可されてからリレーが動作するまでの一瞬はワイパーモーターに電力が供給されるため、モーターに対する負担がやや不安だったり、たまにモーターに逃げ切られてふつーに動いてしまったりしますが (^^;
、そもそもあんまり雨に降られないのと、雨の中で信号待ちをしたりすることはさらに輪をかけて少なかったりするので、あまり気にしないことにしてる。そもそも、無改造の状態でもたまにオーバーランして間欠動作しないことがあるしね……。
なお、このように「ワイパーを間引くときだけリレーが動く」という方式にしたため、車速連動制御の回路が死んだときには無改造と同じ動作になるというフェイルセールを実現している。車検などでは下手に間引き動作が付いていると揉め事の原因になったりするようだけど(故障していると誤解されることがあるらしい)、予めリレーの制御線を切っておけば本来の動作になるので、そういう意味でも安心。
これは「用品取付けマニュアル」に記載されていた純正オプションを取りつけただけ。ただ、本来のコントローラ取付け想定位置には ETC 車載機が付いているので、取付け位置の自由度を増やすためにハーネスを延長している。
何となく付けてみた。あまり大きな差は感じないが、失火が減ったような気はするよね、という話にはなっている。まあ、一部の例外を除いて電源系の抵抗分は少ないに越したことはないのだし(プラグケーブルなんかはノイズ低減のためにわざわざ抵抗分を持たせている)、ボディーアースに頼らなくなればそれだけ異種金属の接合個所で発生する腐食(接触電位差による、いわゆる「電蝕」)を軽減することができるだろうし……。
ずっと中華。やむなく 5000K を使ったことはあったが、明るさを維持したまま消費電力を落とすのが最大の目的だったので、基本的に 35W/4300K 一筋。
最初に付けたのは KLARHEIT 製のもの。当時としてもそこそこいいお値段だったので、2 セットのうちそれぞれいい方のバーナーを組み合わせて、まずまずの結果。バラストは薄型ではない上にイグナイタも別体だったが、その分発光は安定していた。発光管と連動する遮光板はあるが、シェードとの隙間から盛大に漏れるので、その隙間を塞ぐ遮光板を薄手の真鍮板で追加し、さらにシェードの内側を耐熱塗料で黒く塗ったところ、配光もまあまあ。バーナー後方がエブリイに付けるには長すぎるのだが、ライト assy の取付け座にワッシャを噛ませて 5mm ほど灯体を浮かせて取付け。1 代目エブリイはずっとそれで通した。
1 代目エブリイが潰され、当初は 2 代目エブリイにもバーナーのみ在庫処分品を確保してあったものを交換して継続搭載。しかし、そうこうしているうちに劣化が進んできた上、もはや同じバーナーは手に入らなくなってきていたので、思いきって載せ変えることに。目を付けたのは一式約 5k 円のもの。広島の業者が出品していたものだが、「後方寸法が謳い文句(36mm)に反して 38mm ある」「発光点の移動距離が謳い文句(7mm)に反して 5mm もない」「ハーネスのコネクタの組み立てがおかしく、きちんと奥まで入らない。交換を申し込んだら、『1 セットだけそうなっていないものがあったが、他の在庫は全部同じ(= 奥まで入らない)だし、無理やり挿せば何とか爪が引っ掛かるところまで入れられるので、正常品と見なす。今回は交換するが、今後迷惑をかけるといけないので』と、一発で入札拒否にされた」という酷さ。もちろんグレアなんてレベルじゃないほど L でもダダ漏れ状態だったが、バーナーを改造して発光管と連動するシャッターを作り込んで何とかそこそこの配光に。しかし、この 2 世代目はそもそも最初からどうにも暗く(5000K であるというだけじゃなくて、出力も出てないんだろうな。「5000K」というには青すぎたし……)、それがヘタってなおさら青く暗くなってきたので、1 年ほどで交換。
3 世代目は、某匿名掲示板で評価が異様に高い「超 PIAA なバーナーと JAMIX の HG バラストの組み合わせ」。超 PIAA はバーナー単体での販売がないし、JAMIX のバラストもバラ売りとフルセットとで数千円しか差がないので、それぞれフルセットを購入し、それぞれ点灯試験を行なった上でニコイチにした。……さすがに前評判通り、立ち上がりはそこそこ速いし、点灯も安定している。Lo では路面をしっかり照らすし、Hi では 200m 以上先まできっちり光線が飛ぶ(2 世代目は 100m 先もおぼつかなかった。都区部ならともかく、茨城の田園地帯でこれはつらい……)。ただ、やっぱり遮光板の隙間から光が漏れるので、発光管と連動する遮光板の外面を耐熱塗料で黒く塗り、さらにシェードとの間のクリアランスも調整。仕上げに台座表面も耐熱塗料で黒く塗って、シェードの傘を 7mm 程延長したところ、ほぼ理想の配光を得た。Hi 用の窓が少し小さいので Hi にすると足下がやや暗くなるのが珠に傷だが、後方寸法もバッチリ短くてエブリイにも無理なくつけられるし、当面はこれが本命かなぁ。
ちなみにこの 3 世代目、一度シェードの内側を黒く塗ってみたりもしたんだが、グレアはあまり変わらないのに光量だけ落ちてしまったので、今の状態に落ち着いた。
しばらくして 3 世代目が寿命を迎えたため、その次は別のメーカーにしてみた。それについてはまたいずれ……
最終的に、現在はこれ。もっとも、DE51V はライト裏の空間(特に奥行き)が極端に小さく、国内で流通している商品ですっと取り付けられるものが皆無。結局、Aliexpress でいくつか購入してみて、実際に取り付けが可能なものを採用した。
しかし、これがまた一癖ある製品で、いわゆる「ハイビーム」にしたときに妙に暗く、配光もおかしい。確認してみると、Hi にすると Hi 用の LED だけでなく Lo 用も一緒に点灯していた。「Hi 時には 4 面光るぜ!」とかドヤ顔で商品説明に書いてあったのは、これのことか…… (_ _;
。しかし、電源部の制限電流が増加するわけではないので、Hi/Lo を同時点灯する結果、電流がそれぞれ半分こすることになってしまい、Hi が妙に暗くなる、と。
HID のような「Hi にすると足元が照らされない」ということがあるなら別だが、そうでないならそんな発光制御されても何にもうれしくない。製品をばらしてみると、Hi/Lo の「切替点灯」にも対応している様子。そこで、配線を変更してみると……おお、切替式になった! 足元が照らされないということもないし、配光もいい感じ。最初からこうしてくれてればよかったのに…… (_ _;
。
てなわけで、その状態で使用中。色温度も 4300K で見やすいし、光量も十分。制限電流が約 2A なので、片側あたり 30W 以下になってさらに低消費電力化を実現。 取り付けから数年にわたって使い続けているが、片方の灯体の冷却ファンから異音が出始めたものの、壊れる気配もなし。両側セットで約 3 千円だったかな? 唯一の問題は、メーカーがその製品の生産をやめてしまった(っぽい)こと。一応もう 1 セット買ってはあるけど……。
市販のフォグはいずれも塔体の奥行きが大きくてバンパー内に収まらないので、灯体そのものから自作。秋月で売ってる電球色 3W LED を 1 つの灯体に 3 つ入れ、左右で約 20W。電流制限回路は MOS FET で自作して灯体に一緒に格納。
スイッチは、「消灯時に緑、点灯時に赤」の 2 色発光にしたかったのだが、これが意外にない。辛うじて NKK スイッチズにあるにはあるが、非常に小さい(最大でも 12mm 角)うえに結構高いし、スイッチ自体の高さも結構ある。そこで、aitendo で売っている静電式タッチセンサーコントローラを使って、以下のようなスイッチを自作した。
スイッチを収めるスイッチは、当初アクリルや塩ビを使って作ろうと思っていたんだが、強度を持たせようと思うとなかなか厄介で、しばらく棚上げに。しかし、うっかり 3D プリンタを買ってしまったことから突如具体化して、ついに完成。……と言いたいところなのだが、タッチセンサーコントローラが電源変動に敏感過ぎて、フォグの点灯中にライトを(スモールは消さずに)消灯→点灯すると、フォグが消えてしまう。あと、タッチセンサーコントローラへの電源はイルミから取ってるんだが、ライトを消して電源供給が切れると、ブラウンアウトの過程で何故か出力が on になってしまい、1 秒くらい「ぺかー」とフォグが点いてしまう。いまいち…… (-.-;
というわけで、スイッチ部はその後作り直した。自照式のプッシュスイッチは相変わらずでかくて高いのしかないので、キーボード用のスイッチと秋月で売っていた表面実装用 RGB LED を組み合わせ、それのドライブ用とトグルスイッチ化を兼ねた回路の小さな基板を起こし、ほかの回路用と合わせてスイッチボックスを作成。フォグランプの奇妙な振る舞いも解消した。取り付け面積の関係でスイッチボックスの取り付け位置が頭上になってしまったのだけが問題……。
(詳細は今後こちらにまとめる予定)
あればいいなあと思っていたんだが、DE51V にはもちろんそんなものは(メーカーオプションとしても)存在しない。もしもつけるとなれば、ドアパネルを含めて結構大掛かりな改造になると思われたため、長らく指をくわえていた……のだが、パレットのイージークローザーモーター ASSY を送料込み 3 千円弱でオクってしまったのが運の尽き。結局……
(_ _;;;
、ケースも 3D プリンタで自作(車両への取り付けでは、逆にこれが幸いしたが……)。(^^;
。以後、工場長さんもドキドキしながら完成を待つことに (^^;;;
。T_T
。端子自体は HM 防水の汎用品だったので、ハウジングだけ 3 極(クリップ付き)に交換。元々のコネクタが左右に余裕のある状態でくっついていたので、助かった (-.-;
。(^^;;
」。実際、そうなんだよねー(爆)。純正品ってば、「既存の○○から 3mm のところに穴を開けろ」とか、「同梱の型紙に沿って加工しろ」とか、「現物合わせで適当にねじ止めしろ」とか、そんなんばっかりだもん (_ _;
。というわけで、2017 年の 8 月にイージークローザー ASSY を落札して以来、
右ドア用の部品注文がてらスズキアリーナへ行った際に工場長さんに見せたら、「……ふふふ。うふふふふふ。えへへへへへへh」と変な笑いが (^^;
。ちょうど入社当時に DE51V で鍛えられた世代だそうなので、「うわー、こんなの DE51V ぢゃねー、きもちわりー (^^;;
」て感じだそうな。こちとら、目指すところは「見た目はノーマル、中身はどヘンタイ」なので、してやったりだ!!! ……いや、車の話ですよ?
というわけで、右側用も部品は一通り揃ったので、2018 年の梅雨入り前には右側も施工が完了。その後、入荷が遅れていた車両側ジャンクションスイッチハーネスを交換し(新品のハーネスが手に入るまでは、たまたまヤフオクに送料と合わせて 800 円で出品されていた中古品で代用)、さらにドアの接点が接触した時だけジャンクションスイッチの端子へ 12V が出力されるように改良して、両側の作業がすべて完了した。ちなみに、冶具やら部品やらコントローラやらジャンクションスイッチ ASSY の改造(ハウジング交換)やら B ピラーへの電源引き通しやらが終わっていれば、ドアパネルの取り外し→解体→穴あけ→部品取り付け→ドアパネル装着の一連の作業は、3 時間かからないくらい。……なんか、後付けキットの取り付けをやってる気分だった…… (-.-;
。
ちなみに、実際に動いてる動画はこれ。
いろいろ車をいじってる際に使った用品類のいい点・悪い点を書くつもり。とりあえず、ざっくり書いとくと……
#-.-;
。超ビバホームとかで売ってる「キムタオル」がお勧め。
)、特殊コネクタも各種購入可能。ちょっと割高だけど、正直、アキバに行くよりよっぽど頼りになります。