「書きかけの歳時記」
2005/09版 その1

(since '05.04.25)

この日記は不定期に更新されます。なんにせよ、大したことは書かれないはずですが。

取扱上の注意

間違って検索サイトから来られた方へ(よくある検索 pattern)

アンテナ管理者の方へ


[前日へ続く]

2005/09/01 (木) <秋っぽい?>

腰の状態 [体調]

まさに予断を許さない。


皮膚の状態 [体調]

このところ、自転車に乗るときに手袋をしていなかったのだが(蒸れるから)、そのせいで掌がボロボロ。つーか裂けて痛い。一方、気温が下がってきたせいで、背中の汗疹はまずまず。


ひる [日常]

12 時頃起きる。鋭い痛みは消えているが、異様に腰が重い。かなり危険な状態。

昼飯代わりに梨を喰い、仕事。だが、長く座っていられない。仕方がないので、document を持っていって布団に倒れ込む。


よる [日常]

致命的な状態にならないうちにと、森の治療院へ。鍼+お灸。それにしても、気温はだいぶん下がってきたのだが、湿度が非常に高くて、蒸し暑い。少し自転車で走っていると、流れるほどの汗はかかないのに、にじみ出た汗で服がぐっしょり。

帰り途に松屋でフライドチキンカレーを喰い、帰宅。

27 時頃、早々に寝る。



2005/09/02 (金)


2005/09/03 (土)


2005/09/04 (日)


2005/09/05 (月)


2005/09/06 (火) ささしまライブ さだまさし 3333 回記念 concert・第 1 部>

腰の状態 [体調]

相変わらず危険な状況。


ひる [日常]

11 時頃起きる。

いつもの「もっくもっく 両国店」で唐あげ弁当を買ってきて喰う。


「さだまさしソロ通算 3333 回記念コンサート」(第一部) [日常 / 公演]

16 時頃、shower を浴びて、出発準備。

‥‥えーと、ticket が見つかりません‥‥ (-_-;;;。あるはずとばかり思い込んでいた場所には、ticket holder だけがあった。

慌てて捜索したが、見つからない。そのうちに腰痛がどんどん酷くなってきたので、捜索を断念。席番は判ってるし、さだ企画の公式情報によれば当日券(立見)の発売があるとのことなので、とにかくそれで入場することにして、1725 時に出発。

途中でコンビニに寄り、1730 時に緑一丁目交差点で横断歩道を渡って上り車線へ入る。京葉道路〜靖国通りを走行し、九段下交差点を 1740 時に通過。

田安門前の歩道の柵は閉鎖されていたので (__;、そのまま消防署前まで登って歩道に入って戻り、駐車場に 1745 時着。自転車を停めて当日券売り場へ。‥‥立見券は発売されず「見切り席だけ」だというので、泣く泣く ticket を買う。うぅ‥‥。

「南西側の席の方はお戻り下さい」と案内がされる中、goods 売り場の列に並び、3333 回限定 pamphlet と記念テレカ set を購入。列に並んでいる途中で、「最後尾」の案内板を持った係員が撤収。開演前の購入を諦めた人も結構いたので、私の後ろには 10 人ほど。

開演が遅れたこともあって、無事に開演前に席へ。さすがに場内は冷房が効いててひんやりしてるな‥‥うわ、空気が白く霞んでるよ。いかに湿度が高いかを物語ってるなぁ。

ともあれ、当初の席で鑑賞。座席は 2 階 G 列で、入口から入った通路から登りも降りもせずそのまま座る席。目の前を人が通って鬱陶しかったり、席が折り畳み式なので腰にきたりすることを除けば、視界も開けていてなかなかいい場所。なぜか目の前の F 列二席が空席だったので、なおさら視界が開けている。通路の転落防止用手すりも stage を遮らないので、時折目の前を通過する通行人の他は全く視界を遮るものがない。これは下手にarenaの後方席や 1 階席に当たるよりよかったかも。Ticket を確保してくれた長沢さんに感謝 m(__)m

ところで、今回の concert。最初がいきなり舞台裏の映像から始まったのには意表を突かれた。Video 作品ではお馴染の光景が realtime で繰り広げられている (^^;。‥‥一部 guest のネタバレを含んでいたりしたが(爆)。

そして、初っ端から「長崎小夜曲(ナガサキ・シティー・セレナーデ)」。うーん、まるで「長崎から」のようだ (^^;。さらに続いて「O.K!」「Final Count Down」。う〜ん、まるでいつぞやの「長崎から」のよおだ(爆)

そのあとは「俺はもう疲れた! ‥‥もう賑やかなのはありません。このまま続けるとね、死んでしまいます (-_-;」というセリフの通り、しっとりとした曲が続く。しかし、これも「桜散る」「初恋」「さよならさくら」と、「『桜』三部作」(さだ曰く)からはじまって意表を突かれた。

いやぁ、たんのーしました。「なんの機長?」も生で聞いたのは初めて(← そっちかよ)。そして encore。「たいせつなひと」、そして「主人公」。

終演後、しばらく席に座ったまま出口が空くのを待つ。おおよそはけたところで出口に向かうが、階段へ向かう人でバルコニーは大渋滞。一方、館内通路は人が少なかったのでそちらへ入ってみると‥‥がらがらで、あっという間に階段へたどり着いた (-.-;

一旦 ML member の集合に合流。九段坂を駅へ下る人波が空くのを待つ。腰の状態が極めてよろしくないので、頃合を見て、一足先に離脱。

靖国通りを一路東へ。‥‥清洲橋通りを越えたあたりで、時ならぬ渋滞にぶち当たる。何事かと思ったら、浅草橋交差点との間にある交差点の中央部で事故処理を行なっていて、そのために車線制限が発生していたのであった。現場は T 次路で、処理地点を見るに東から来た右折車と右寄り車線を走行していた東向直進車が衝撃したものだろう。

さらに東へ向かい、そのまま京葉道路へ入る。緑一丁目交差点で信号停止。ふと見ると、交差点西側にある京葉道路の中央分離帯の標識灯が点灯していない。よく見ると、なにかが衝突して根本からなぎ倒されたらしく、しかもその根本には花が備えられている。夕方にその前を通ったときはなにも変わったことに気付かなかったので、私が通過したあと、あまり遅くない時間に事故があったのだろう。花が備えられていたということは、「遺族」が存在することを示しているのだろう。胸が痛む。

それにしても、この辺りを通るようになってから 10 年ほどになるが、夕方の下り rush 時には渋滞のためそれほど速度が速くないし、そのあとの時間帯はめっきり交通量が減ってしまうこの辺りで、立て続けに事故の痕跡に出会うのは、初めてのことだ。Concert 中に雨が降ったらしく地面は濡れているし、台風が接近しているという心理的圧力が driver に作用している可能性もある。須田町交差点附近で救急車が出動するところにも出くわしたし、都内で交通事故が多発しているのかもしれない。

2200 時に帰宅。


よる [日常]

帰宅後、pasta を茹でて喰う。‥‥5 分でも茹で過ぎか。ちうか、これってやっぱり茹でて喰うよりも salad 用だよな (-.-;

金曜に買ってきたあと室温で放置してあった桃がいい感じに熟れてきたようだ。少々物足りなかったので、それを喰う。

それにしても、さんざっぱら拍手をしたので、すっかり掌が裂けている。Concert の度にこれだ。ううむ。リンパ液がどんどん沁み出してくるが、出血はしていないので、このままではいつまで経っても傷が塞がらない。傷口附近に力を加えてみたが(もちろん痛い)、なかなか血が出てくれない。困ったな。

一息ついたあと、ticket の捜索活動を再開。長沢さんから受け取ったあと、「散逸しないように」と note PC の bag に入れた記憶があり、さらにそれを旅行の前に「旅先でなくさないように」と bag から抜いた記憶もあった。出発前にもその辺りを探したのだが、帰ってからはさらに重点を置いて捜索。‥‥仕事の書類の間から無事に発掘。やれやれ‥‥ (__;


台風被害 [災害]

今回の台風は九州のほぼ全域を危険半円に巻き込みつつ北上し、かつ非常に遅い速度だったこともあってか、風雨によって非常に大きな被害を出しているという。犠牲者のご冥福を祈ると共に、被害に遭われた方々の生活が一刻も早く建て直されることを願う。

特に大きな被害を出す原因となったのは豪雨だ。街の平地が完全に水に飲み込まれた映像を見ると胸が痛む。宮崎では川が氾濫して病院にも浸水被害が出ているという。

台風の進行にともない、大雨の中心は次第に東へ移っているようだ。先日東京附近を襲った大雨のように、直接暴風域に巻き込まれなくても台風の影響によって大雨が降る可能性があり、油断はできない。

実際、8/19 に貯水率 0% を記録し、一旦は 8% 程度まで回復したものの 9/1 に再び 0% を記録した早明浦ダムは、5 日から降り始めた雨のため、5 日 23 時時点で 4.1% だった貯水率が 20 時頃に 100% に達したという。これによって流域の取水制限は解除されたといい、確かに「恵みの雨」とも言えるが、こうも急激に貯水率が回復したということは、それだけ激しい雨が降ったということを示している。上流部の降り始めからの積算雨量が 470mm を越えているといい、逆に大雨による被害が心配だ。

一方で、昨年 4 月に大修繕が終わったばかりの錦帯橋では、流木の衝突によると見られる衝撃によって、橋脚 2 本が流失したという。修繕に関わった方々は落胆されているかもしれないが、なんとかまた美しい姿を取り戻して欲しい。


事故調の中間報告提出される(福知山線事故) [災害]

航空・鉄道事故調査委員会が先日中間報告をまとめ、今日北側国交相に提出したという。要旨が YOMIURI ONLINE で公開されている。

http://www.yomiuri.co.jp/features/dassen/200509/da20050906_44.htm

国土交通省の特設 page にも近々掲載されることを期待する。

今回の報告では、端的に言えば「事故の一次原因に速度超過が『含まれている』」というような内容であって、これまでの調査の概要や、それによって判明した事実の list up が主であり、事故原因の総合的な分析は今後 2 年ほどをかけて行なわれる見込みであるという。

今回の報告書で明らかになっていない「事故に至る経緯」に関しては、遅延に対する懲罰(「日勤教育」や転属など)を恐れたであろうことや、事故の直前に指令が「1 分以上の遅延を回復するよう繰り返し指示し、運転士をいっそう追い込んだ」とされること、そもそも日常的に遅延が発生していることを把握していながら当局はその責を運転士にのみ負わせて放置していたなど、「速度超過をせざるをえなかった理由」としてこれまで取り上げられてきたことについては全く含まれていない。これらの事実究明は事故の再発を防止するために極めて重要なことだ。また、当該列車のように 207 系の 0 番台車と 1000 番台車を併結したときに brake の動作が不安定になるという指摘も現場からあったようだが、その事実関係やそれに対する会社の対応などにも触れられていない。おそらく、つぎの段階ではこれらの「企業体質」へと調査の対象が拡げられていくのだろう。いや、そう期待したい。

原因を究明する上ではまず事実の洗い出しが重要で、最初の段階としてそれに徹したと見られることは理解できる。運転士が死亡しているため、事故に至る経緯の調査は困難を極めるだろうが、今後の調査と「真の」原因究明に期待したい。

ところで、YOMIURI ONLINE では「40 秒以上加減速操作を全く行なっていない区間が 2 回あった」ことをさも問題であるかのように取り上げているが、果たしてそれは報告書に「問題行動」として指摘されていたんだろうか。線形のいい線区では、そんなことはざらだと思うんだが。もし通常そんなことがあり得ないなら、EB 装置*1なんてそもそも必要ないよな。

*1: 運転士(機関士)が意識を喪ったり突然死亡したりという事態に対処するため、一定時間マスコン・brake・警笛のいずれも操作しなかった時に警報を鳴らし、それを解除しなかった場合に自動的に列車を停止させる装置。機関士が意識を喪って EB 装置が作動し、武蔵野線生田 tunnel 内で貨物列車が停止した事例がある。


中間報告で見えてきたこと・その 1/「ATS 作動」の原因はなぜか(福知山線事故) [災害 / 雑感]

今回の「報告」のなかでは、新たな事実も見つかっている。宝塚駅での出区の際に ATS が作動・非常停止したとされていた件について、警報に対する確認操作が行なわれていなかったためであることが明らかとなった。

ATS の作動が停止信号の冒進に依るものかどうかははっきりしない*2が、もし警報が鳴動したにも関わらず警報装置が故障していたら設備に問題があることになるし(警報の意味を成さない)、警報が正しく鳴動していたにも関わらず確認操作すらしなかったというのであれば、運転士になんらかの異常事態が発生していた疑いが強い。この時点で兆候を掴むことはできなかったのだろうか。

「装置の故障」を疑うには理由がある。同中間報告によれば、昨年度の 1 年間に ATS による非常停止が 46 件発生していたという。この全てが今回の事故を起こした運転士によるものであるとは考えにくく、当該運転士一人に責任を帰して済む問題ではないことを示している。

もし装置の故障でないとしても、何らかの構造的な理由が存在する可能性もある。たとえば、次のようなものだ。

  • 警報が判りにくい(← 「確認操作の失念」が起こりやすくなる)
  • そもそも停止信号が判りづらい*3(← 「停止信号の冒進」が起こりやすくなる)
  • 入換信号機に従って進入するため、実は ATS は切っておかなければならなかった*4(← 「ATS 投入」に関する誤扱いが発生しやすくなる)
  • 本来なら確認操作を行なった上でそのまま進入すべきところ、他に必要な操作があり、それに追われて確認操作をし損なった(← これも「確認操作の失念」が起こりやすくなる)

ATS や信号といった仕組み(「保安装置」と総称される)は、言うまでもなく最悪の事態を回避するために backup として存在するものであり、旅客の安全を担保するための「命綱」であると言える。もしもその保安装置の設置や運用に不備があり、それによる錯誤や誤扱いによって遅延が発生し、その回復のために旅客の生命が危険に晒されるようなことがあれば、正しく本末転倒の謗りを免れ得ない。

同報告では宝塚での据え付けの際「分岐器の反位側を制限速度を越えて通過」したことが示されているが、これがもしも非常停止の後であれば、遅延の回復を目的としたものであることが考えられる。途中駅での過走も同じ理由が考えられ、果たして当該運転士に全責任を求めることが妥当であるかどうか判らない。

運転士から事情を聞くことができないため、この件については調査が極めて難しいだろう。しかし、事故の最初のきっかけはそれにあるのかもしれない。他の「ATS による非常停止」の事例について調査をすることで、なにか見えてくることがあるのではないか。もしかすると、それらの事例は「たまたま事故までは発展しなかっただけ」かもしれない。今後の調査結果を待ちたい。

*2: 衝突回避を確実なものとするため、停止信号が二重化されていることもあるし、行き止まりの駅や出発信号機が停止を現示している場合に注意を促すために鳴動させることもある(単線区間などで、交換駅に進入する際に鳴動した警報に対して「警報あった」などと唱呼しつつ確認操作を行ない、そのまま場内へ進入・停車するという扱いを見ることができる)。

*3: 駅構内の配線が複雑で一カ所に建植されている信号機が多数あるため、「自分が確認しなければならない信号機」がどれであるか咄嗟に判らない‥‥という駅は実在する。

*4: これはもちろん危険を伴う扱いだ。この扱いが元で、ATS を切った上で信号機を見誤って事故になる例もある。大月駅を通過中の下り〔スーパーあずさ〕に回送列車(快速として到着したもの)が衝突した事故がそれだ。


中間報告で見えてきたこと・その 2/「防護無線発報せず」の理由(福知山線事故) [災害 / 雑感]

保安装置に関しては、今回もうひとつ明らかになったことがある。事故列車の防護無線機が「なぜか」動作しなかったことは既報だが、今回の中間報告では「車掌が予備電源に切り替える措置を取らなかった」ためであることが明らかになった。度合を無視すれば、今回の事故ではパンタグラフを搭載した車輛が大なり小なり全て脱線しているので、パンタグラフの離線や損傷などによって引き通し線からの給電が切れたのかもしれない(上記「概要」では不明)。

この「誤扱い」を「車掌の手落ち」としてしまうことは簡単だが、私はなぜ「動作に必要な電源が確保できなくなったら自動的に予備電源に切り替わる」ように作られていなかったのかということが不思議でならない。特に、防護無線機は事故発生後に周辺列車による二次災害を防止するためのやはり「命綱」だ。「事故」というものは、どのような事態が待っているか想定できない。いざとなったら車輛から持ち出して使用することもできるよう、それ自身が内部に battery を持ち、外部からの給電が切れたら自動的に battery 給電に切り替わるように作ってあっても全く不思議ではない*5

車掌は 15 年以上の乗務経験を持つベテランだ。しかし、いくら乗務経験が長いと言っても、脱線・転覆事故の事例に実際にぶち当たったことのある人は滅多にいない。その特殊な事態の対応法を完全に把握し、一刻も早い防護措置が必要なその局面において、「考えるより先に身体が動く」というほどに訓練されている車掌がいるなら、是非お目にかかってみたいものだ。いざ事故に遭遇した場合、呆然自失となることも想像できるし、負傷等によって全く身動きできないことも考えられる。

かつて、列車の防護措置は支障箇所から 600m 以上外方の rail 踏面上に信号雷管を設置し、かつ発煙筒を振ることによって接近列車の運転士の注意を喚起する、という手法で行なわれていた。これは当然処置完了までに一定の時間がかかり、頻繁運転が行なわれる線区では列車の接近に対し防護措置が間に合わない恐れがあるために、列車防護無線の装備が進められたはずだ。この無線機は本来、咄嗟に、どんな状況でも、確実に動作するものでなければならない(もちろん完全に破壊されてしまってはどうしようもないが)。今回のように引き通し管が破損するような事態では自動発報するように作ってあっても不思議ではない性質のものだ。

今回の報告書では、「必要に応じて非常電源に切り替えること」が乗務員向けの manual に記載されていなかったことも明らかになったという。これでは車掌がその扱いを知らなかったとしても全く無理はない。だが、それ以前に、非常事態に確実な動作を期待することのできない「緊急用具」の意味とは、いったいなんなのだろうか。

*5: 実際にそういう設計のものもあり、さらにややこしいことには自動で切り替わるものとそうでないものが現場に混在していたという。


「建議」の意義/今後の調査への希望(福知山線事故) [災害 / 雑感]

上述した通り、今回の「報告」は「原因の究明」ではなく、その前段階となる「事実の究明」、それも「直接要因」に特化した内容だ。それを引き起こした「状況」など、「事件」の背景については敢えて言及していないものと思われる。そのため、この報告だけでは責任が運転士にのみあると思われる恐れもあるし、その見方からすると「会社に対する責任追及が行なわれていない」という批判も起こるだろうが、あくまでも「中間報告」であり、報告書自体が「結論までの途は遠い」としていることから、まずは今後の調査の進展を待ちたい。

しかし、その立場と矛盾するのが、付帯された「建議」だ。確かにその内容は今回明らかにされた「事故の概要」に即したものではあるし、必要な措置であることもほぼその通りだろう。しかし、事実関係の全てが明らかとなっていない時点でこのようなものを具申するのは、勇み足ではないのか。

「2 次衝突の防止」に関しては、一刻も早く改善されるべきではある。しかし、「記録装置の設置」については直ちに全ての鉄道で実施できるものではないし(地方私鉄ではこれが義務化されたら必要な投資に耐えられないところもあるだろう)、それをするくらいなら運転を自動化した方がいいのかもしれない(もちろん過密線区ほどそれが無理なことを判っていて敢えて書いている)。ATS の強化についても同様だ。

特に、「ATS の強化」については、既にそれが万能薬であるかのような認識が広まっている。これは非常に危険なことだ。言ってみれば ATS の強化が「免罪符」となり、真の要因を覆い隠してしまう恐れがある。

「ATS の強化」がもたらすものは、「速度超過の抑止」だけだ。確かに「曲線での速度超過」はなくなるかもしれないが、単純に運転速度を低下させるだけでは「事故」は撲滅できない。最高運転速度を引き下げ、その限界ギリギリで運転することを前提としたダイヤを組む限り、何らかの事故が発生し続けることは明らかだ。それは遅延発生という「運転事故」かもしれないし、何らかの人身事故かもしれない。

福知山線で言えば、先日のダイヤ改訂で所用時分が延びたのは、JR 西日本の主張である「ゆとりを持たせたから」ではない。最高運転速度が引き下げられたことによるものだ。停車時分は確かに延びているが、それもわずかだ。とても遅延を吸収できるほどではない。特に、直線区間での最高速度引き下げは負の影響のほうが大きいのではないかと危惧している。

曲線区間で速度を引き下げることは確かに脱線防止に効果がある。しかし、直線区間で速度を引き下げ、さらにそれを保安装置によってガチガチに固めるということは、回復運転が一切できなくなることを示している。引き下げるべきは「所定運転速度」であって「最高速度」ではない。直線区間を 100km/h 以上で走ってもなんら問題はない。曲線進入手前で確実に減速されるようにしておけばいいだけの話だ。そして、それは(既に指摘されている通り)これまでに使用されていた ATS-Sw の速度照査機能によっても(制動特性の pattern を考慮して数段階にわたった照査を行なうことなどで)十分実現可能だ。むしろ、「より高機能な ATS-P2 を装備した」としても、その設置が適正でなければ、その動作が引金になって事故を起こす恐れもある。

今回の報告書では「曲線に進入してから数十 m の間 brake 操作が行なわれなかった」とされている。報道の中には「そこで直ちに非常を扱うべきだった」という論調も見られた。当初「曲線に入ってから慌てて非常を扱ったために車輪が lock 状態となって『競り上がり脱線』が発生したのでは」という報道があったにも関わらずだ。曲線の途中で強い制動をかけることには危険が伴う。実際の設置ではそのような事態が起こらないことを祈るばかりだが、直線区間での最高速度まで引き下げられてしまったことによって「(回復運転を可能とするため)少しでも長く高速で走れるように」とそのような setting がなされる恐れも皆無ではなく、私は恐ろしい。

仮に曲線での(速度超過による)事故が完全に封じられたとしても、ぎりぎりのダイヤが組まれ、かつ遅延も許されないとすれば、皺寄せが来るのは停車時分だ。回復を焦るあまりに乗客の挟み込み事故などが発生することは容易に予想できる。運転速度か停車時分のどちらかに「回復のできる余地」を持たせるか、さもなければ「優等列車の運転を一切止める*6」かでもしなければ、何らかの責任事故が発生する可能性はなくならない。

「新型 ATS を装備したから、もう大丈夫」などと(会社も乗客も)安心することのないよう祈る。状況はあまり変わっているように見えないからだ。

*6: 山手線や中央線などと比較して「列車本数はそれより少ないので、福知山線は『過密ダイヤ』ではない」という人もいるが、東京圏で高密度運転を行なっているそれらの線区はいずれも全ての列車が同じ停車 pattern で運転される「平行ダイヤ」だ。速度の異なる列車を混在させる場合は、その前後に速度差に応じた間隔を取らねばならない。実際、都営新宿線では急行列車の前後で運転間隔が大きく開くし(これは普通列車が待避可能な駅がほとんどないことも関係している)、中央線では逆に快速の運転区間では特急の所要時間が快速とあまり変わらない。さらに、中央線快速では朝 rush 時の新宿駅で乗降時間が伸びるため、一つのホームの両側を使って交互に列車を発着させるという運用で高密度化と停車時分の確保を両立している。


さらなる事実(福知山線事故) [災害 / 雑感]

尼崎東署の発表によれば、死者 107 名のうち、現時点で運転士を含む 43 名(男性 27 名/女性 16 名)が 1 輛目で、 45 名(男性 22 名/女性 23 名)が 2 輛目で亡くなったことが判明したという。また、これまで犠牲者の確認されていなかった 3 輛目でも 1 名が亡くなっていることが判ったという。残りの 18 名はまだどこで亡くなったか判明していないという。改めて犠牲者のご冥福をお祈りする。

その一方、9/1 現在でまだ 14 名(男性 3 名/女性 11 名)の方が入院したままといい、そのうち女性 1 名は依然として重体が続いているという。1 日も早い恢復をお祈りする。これ以上犠牲者は増えて欲しくない。


政見放送 [雑感]

ところで、自民党の政見放送では小泉首相が「郵政事業の民営化が国民全体にとって利益になる」ことを主張している。小泉首相は所詮都市部という「強者」の視点でしか考えられない人なので、その主張に驚くところは見当たらない。かつて国鉄末期に道東で行なわれた講演会に出向き、「地元のローカル線を廃止しないで欲しい」という陳情を受け、「そんな田舎に住んでいないで、土地は用意してあげるから、もっと都会に引っ越したらどうだ」と発言して住民達を怒らせた北海道開発局長官がいたというが、基本的には同じ視点を持っていると言っていいだろう。「三位一体の改革」を見ていれば判る。本来地方交付税とは委譲されるような自主財源を持たない地方への「富の再分配」であったはずだ。要するに「財源のない地方が滅びるのは自己責任」というわけだ。過疎化の加速なんて知ったことか、という立場だ。

しかし、その首相が「民営化で暮らしはよくなる」と主張してこんなことを言い出したときは、さすがに驚いた。

「電力も、鉄道も、電話も、民営化したことで、すばらしい service を提供するようになりました」

福知山線事故の中間報告が国交相に渡されたのは今日だが、それがまとめられたのはさらに少し前のことだ。一体あの事故の背景になにがあったか考えたことがあるのか。民営化によって地方の鉄道路線や公衆電話が激減したことをどう考えているのか(公衆電話は都市部でも激減している)。福知山線事故ののち、JR 西日本の幹部から「国鉄時代の体質に引き戻さねば、また同じ事故が起きる」という声が出ていたことをどう考えるのか。民間企業が営利に走るのは「資本主義社会」では当然のことだが、本当にそれが一番よいことなのか。

「民間ができること」と「国がしなければならないこと」は完全に背反するわけではない。もし「民間ができることは全て民間でやるべきだ」というなら、私は政府管掌の年金制度を廃止して欲しい。

まあ、道路公団改革があの体たらくとなり、挙げ句に官製談合の事実が次々に明らかとなっているのに、道路公団改革の仕切り直しに踏み出さないあたりで、底は十分見えてしまっているのだが。本当なら、あれこそ「改革の本丸」であって然るべきだったはずだ。

先日放送されていた BS 世界のドキュメンタリー「なぜアメリカは戦うのか(後編)」(9/8 1810 時から再放送あり)では、「資本主義」と「自由主義」を背反するものとして明確に位置づけていたのが印象的だった。貧富の差が激しい社会だからこそより一層明確になっているのだろうが、日本でも「親の経済力によって子供の進路は制限させる」ことが徐々に問題視されつつある。日本がこのまま進んでいくなら、このような格差は今後大都市部とそれ以外との間でもますます拡大していくだろう。Chance は決して平等などではない。その傾向が決定的となったとき、もはや「地方の活性化」などあり得ないこともまた明らかになるだろう。過疎化の進む地方は「姨捨山」となる。票田としての利用価値がなくなって自民党からも見捨てられたとき、そこに残るものは「熊や狐や猿しか通らない高速道路」だけかもしれない。

報道機関の調査によれば、都市部を中心に自民党は支持を伸ばしているという。この選挙は、もしかすると「都市 vs. 地方」の戦いであるのかもしれない。だとしたら、地方はそろそろ自民党を見限るべき時に来ているのではないだろうか。


あさ [日常]

仕事をしたり日記を書いたりしてるうちに、いつの間にか朝。

いつもの弁当屋へ。既にスペシャル弁当が上がっていたので、買ってきて喰う。空からは薄日が差しているが、雲行が怪しげで、風も台風っぽい。

34 時頃寝る。



2005/09/07 (水) 晴一時雷雨 ささしまライブ さだまさし 3333 回記念 concert・第 2 部>

腰の状態 [体調]

よろしくない。


「さだまさしソロ通算 3333 回記念コンサート」(第二部) [日常 / 公演]

17 時頃起きる。

Shower を浴びて、1725 時に出発。路面はいかにも「ついさっきまでどしゃ降りでした」という感じの濡れかただが、空を見上げても怪しい様子はないし、晴れ間も覗いている。通り雨?

途中でエフ商会に寄って DV tape を買い、さらに西へ。須田町交差点を 1747 時頃通過し、西よりの風に逆らいながら 1755 時に九段下交差点を通過。開演直前とあって歩道が空いていたのでそちらに入り、駐車場に自転車を停めて館内へ。

今日も、冒頭は舞台裏の映像から。そして、いきなり「修二会」でびっくり @_@;。席は昨日と同じなのだが、この位置からだとちょうど宅間さんの正面なので、踊るように演奏する姿が実によく見える。まさに大活躍。

さらに続いて「夢しだれ」「飛梅」と続く。‥‥「春の歌」ってよりは、「寺社三部作」*1って感じ(爆)。

そのあとは一転してしっとりと。「親父の一番長い日」は surprise 的な演出がなされていたが、さすがにあれだけ長い曲*2を ad-lib でやるというのは考えにくいよな (^^;。そのあとは吉田政美が登場。「昨日が 4 曲だったから」ということで、今日は 5 曲。「今回の concert は 2 日で 1 回なので、同じ曲はやりません!」と自分で言っていたにも関わらず、「予定の 2 曲」が終わったあと、昨日やった「雪の朝」の intro を弾き始めてしまって「あっ、これ違った!」と慌てる一幕も (^^;

吉「‥‥『昨日と同じ曲はやらない』って言ったじゃん。」
さ「いや、ごめん。間違えた! (^^;
吉「緊張してる?」
さ「いや‥‥ (^^;。‥‥なんか、急に元気になったね」
吉「いや、もう、昨日のお返しになんとか「ギャフン」と言わせてやろうと思って」
さ「‥‥ギャフン」

しかし、なんだかんだ言って、2 人ともすごく楽しそうだな (^^)。漫談も絶好調。(爆)

そのあとは「志度の golf 場で千春と間違えられた件」。これを生で聞くのも初めて :-D。そして、次の曲に入る前に back の「高い人達((C)岩崎宏美)*3」に向かって

さ「‥‥大変永らくお待たせ致しました。‥‥吉田が出てきてからだと、えーと、約 45 分お待たせをしてしまいました。こうなるのが判っていれば、楽屋でゆっくりお寛ぎいただけたんですが (^^;

そういえば、「高い人達((C)岩崎宏美)」はただ座ってみてただけだな。信田さんが「シ」と「ド」の音を出しただけか(爆)。つーか、もう 45 分経ったのかよ!(爆)‥‥そういや、「親父の一番長い日」が終わったときに「‥‥まだ今日は 7 曲しかやってない!」と言ってたっけ (^^;

そのあともしっとりとした曲が続く。そして、「北の国から 〜遥かなる大地より〜」はいつもどおり会場全体で合唱。

本編の最後は「遥かなるクリスマス」。‥‥いまだに聴いていると涙が出てしまう。ところが、曲が佳境に差し掛かったあたりで、会場にシャボン玉が舞い始めた。曲に描かれている「雪」を演出したものだろうと思うのだが‥‥まず、シャボン玉がどこから出ているのかを探して廻り中ががさがさ動き始める。中には立ち上がって身を乗り出している老女もいる。やがて客席にシャボン玉が舞い始めると、そこいら中でシャボン玉を受け止めようと立ち上がったり身を乗り出したり手を伸ばしたり、忙しないことこの上ない。人の頭上だろうが目前だろうが、お構いなしだ。私の目の前にも隣から手が伸びてきて、実に鬱陶しい。いいから曲を聴けよ。‥‥しかし、曲の途中で雑談をしたり、こういうときに落ち着きなく(しかも廻りの迷惑を省みずに)動き廻ったりするのは、いつも女性ばかり。これはなぜなんだろう。さだまさし concert の場合は母集団に偏りがあるので女性の姿が目立つのも当然なのだが、それ以外の場面でも大概そうなのだから、一般的な傾向なんだろう。とにかく、こういう公演の演出は客席に影響が出ないようにお願いしたい。

Encore は「風に立つライオン」。鳴り止まない拍手。そして 2 回目の encore は「back band なし、さださんの guitar だけ」という珍しい構成で「まほろば」。それでも鳴り止まない拍手。そして、T-shirts にジーパンというラフな格好 (^^; でさださんが現われ、3 回目の encore。曲は「落日」。Refrain ではいつものように会場全体で合唱。

2130 頃、終演。場内には TV 放映の告知が流れたが‥‥長沢さんと顔を見合わせて「90 分じゃ短すぎるよねぇ」。なにしろ、2 日合わせて 7 時間近い concert を 90 分に圧縮するのだから‥‥ (-_-;

一旦集合場所へ。ML member に合流し、謎の取引(爆)ののち、そのまま坂が空くのを待つ。その後全員が動き始めたときに離脱。

九段坂を降りていく。武道館に一番近い地下鉄の入口(2 番出口)まではさすがに団子状態なので、歩行者の邪魔にならないよう、歩行者と同じ速度で歩道の端をずるずると降りていく*4。2 番出口にはこの時点でも 10m ほどの行列が。そこを過ぎると一気に歩道ががらがらに‥‥なるんだが、例によって例のごとく、空いていれば空いている分だけ横に拡がって歩く連中が多いので、ちっとも前に進めない。それでも間を縫いながら降りていったが、九段会館前に差し掛かるところで横一杯に拡がる 3 人組(初老の女性)にぶち当たる。両側と間にひと一人がギリギリすり抜けられないほどの隙間を空けて拡がっていて、(それだけ離れているから当然なのだが)ぎゃあぎゃあと大声で話しながら歩いている。横一杯に拡がっているせいで、坂を登ってくる人もぶち当たって引っ掛かっている。馬鹿認定。ベルを鳴らす。音を聴いたことがある人は判るはずだが、私の自転車のベルはかなり大きな音が出る。しかし、馬鹿 3 人組は気付かない。さらに 2 回(!)鳴らして、ようやく気付く。しかし、こちらを見るだけでどちらかに寄ろうとしない。それまでの間にも登ってくる人の進路を尽く阻害している。もう 1 回鳴らして、ようやく片方に寄る。そして、追い抜いた直後、背後から「降りて歩きなさいよ!」と罵声が飛んでくる。たとえ歩いていたとしても、前でだらっと拡がってちんたら歩いていられたら邪魔だ、馬鹿。実際、登ってくる「歩行者」の邪魔になってただろうが、馬鹿。まあ、馬鹿は自分が馬鹿であることに気付かないので(だからこそ馬鹿のままであると言える)、「馬鹿は死んでも治らない」ってことなのかもしれないが。しかし、いい歳こいて、なんなんだ。「最近の若いの」のほうが、まだマシだよな*5。つーか、今回の件に限らず、今の日本で最も手に負えないのが中高年だ。

靖国通り〜京葉道路と走って、2210 時に帰宅。

*1: 「修二会」は東大寺、「夢しだれ」は法隆寺、「飛梅」は大宰府天満宮が舞台。

*2: 公称(爆)約 12 分 30 秒。

*3: 今年の「長崎から」の guest に来た岩崎宏美さんが「今日はこんな『高い人達』の演奏で歌えてとっても嬉しい。普段だったら、とてもじゃないけど高くてお願いできません。こんな『高い人達』の歌ってるさださんはさすがです」というような発言を (^^;。もちろん半分冗談だとは思うが、豪華な member であることは事実。

*4: 当然、ベルを鳴らしたりもしない。「一般の」歩行者に鳴らす理由はなにもない。

*5: 実際、もっと上流の人混みで詰まってる場所で自転車を押して歩いていたら、light の明りに気付いて避けたり、拡がって歩いている同行者に「邪魔になってるよ」と声をかけてくれる人がいた。こちらは大概 20〜30 歳代の女性ばかりだったのが対照的。


よる [日常]

腰が落ち着くのを待って、漢陽楼別館へ行って B 定食(回鍋肉)。緑一丁目交差点の「なぎ倒された標識灯」は、撤去されていた。


試験制覇(ネタばれ注意) [Game / TS 1 号線]

帰ったあと、TS 1 号線で最後にやり残していた「急行(京成線内快速)/羽田空港 → 成田」をやる。‥‥なんとか rank B で clear。浅草線内の運転にも少しだけ慣れてきた。一方、京成線内の運転をすっかり忘れていて、せっかく押上場面で所定だったのに、一時最大 30 秒ほどの遅延を引き起こす羽目に (__;。なんとか途中で所定に戻したが‥‥。

そうそう、今回のダイヤでは佐倉で初めて待避線に。追い越しの scene はどうなるのかと思っていたのだが‥‥をを、別の movie が流れるのか! というわけで、特急に追い抜かれてみる。

で、試験を全部 clear したらどうなるのかと思っていたら‥‥お、終着駅に到着したあと、得点表示が出る前に ending movie が流れました! Main menu の「オプション」の中にも「エンディング」の項が増えた。得点表示のあとには「直通試験を制覇したので、『回送ダイヤ』が運転できるようになった」と message が。そして、BGM が再び変化。

「運転」の項を見てみると‥‥確かに項目が増えている。全部で 14 本。1〜12 は game 開始当初から運転可能(License を持っている社局の区間に限る。「スカイライナー」は京成の license を持っていてかつ AE100 を所有していることが条件)。13〜14 は試験を全て clear することによって増えたダイヤで(試験を clear するまでは隠されている)、game 用の映像を撮影するのに使用されたものだという(一般的な回送仕業なのかどうかは不明)。

No.種別区間備考
1普通宗吾参道成田空港
2普通浅草橋青砥
3スカイライナー上野成田空港
4普通品川高砂
5急行羽田空港泉岳寺
6特急上野成田空港
7エアポート快特羽田空港成田空港京成線内は快速
8快特羽田空港高砂都営線・京成線内は快速
9普通品川押上
10特急上野成田空港朝ラッシュ
11急行羽田空港成田都営線・京成線内は快速
12スカイライナー上野成田空港成田通過
13回送羽田空港高砂撮影に使用
14回送上野成田空港撮影に使用

それにしても、穴守稲荷や大鳥居はムチャクチャだ。運転するたびに「なぜ穴守も地下にしなかったのか」と思う。しかも、穴守稲荷への上り勾配や大鳥居での停車(下り急勾配直後)は、車輛毎に異なる特性の影響が極めて大きい。よくもまあ、本職は何食わぬ顔をして運転してるもんだ‥‥ (-.-;。すごすぎ。

ところで、隠し車輛が 2 種類はあるはずなんだが、出てきませんな。「運転」の方に出現条件があるのかな? 今まで「試験」しかやってなかったしなぁ (^^;


高千穂線被災 [災害]

高千穂鉄道では、下流部に位置する 2 箇所で鉄橋がほぼ完全に流失したという。NHK BS1 の「BS ニュース」で映像を見たが、川幅が比較的広い場所で、流れの直上に位置する部分の桁が全て失われていた。もう 1 の状況は判らないが、鉄道側の発表によると「現場に近寄れない箇所も多く、被害状況の把握だけで相当の期間が必要」とのことらしい。

台風の接近を受けて 5 日は始発から全線で運転を見合わせていたため人的被害がなかったのは不幸中の幸いだが、高千穂町では土砂崩れによって犠牲者が出ているので、心配していた。しかし、山間部ではなく、下流部の開けた場所でも被害が発生したというのは、予想外だった。桁が直接被害を受けたのか橋脚の損壊によるものかは判らないが、空撮映像では被害を受けたのが流れの直上部分だけだったので、錦帯橋と同様、流木等によって橋脚が被害を受けたのかもしれない。

九州で「水害」「鉄橋流失」というと、どうしても鹿児島交通枕崎線(伊集院〜枕崎間、通称南薩線)*6の廃止を想起せずにはいられない。私が鹿児島に「最初で最後の里帰り*7」をした 81 年当時はまだ健在だったが、この時は親からの許しが出ず(理由は特にない)、指宿枕崎線から鹿児島交通の高速 bus で山形屋バスセンターに戻ったため、未乗のままだった。ところが、その後 83 年に発生した集中豪雨による水害で鉄橋が流失、運転可能であった日置〜加世田間のみはすぐに運転を再開したが、両端での国鉄との接続(特に伊集院)を欠いた状態では収益も上がらず、一方で鉄橋の復旧費用が莫大であることから、結局鉄橋の復旧を断念、翌 84 年に全線が廃止されてしまった。このため、その廃止経緯と共に「目の前で目にし、かつ乗りたかったにも関わらず、結局未乗のままに終わってしまった鉄道」として強く印象に残っている。

高千穂鉄道と南薩線の経営環境が同じだったとは必ずしも思わないが、片や国鉄分割民営化のあおりで切り捨てられた特定地方交通線、片やモータリゼーションの波によって利用客の低迷に喘いでいた地方私鉄と、似た状況にあるのもまた事実だ。経営状況がただでさえ苦しいというのに、鉄橋復旧ともなれば莫大な費用が重くのし掛かる。

そもそも、川や湖などを渡る鉄橋の建設・維持には巨額の費用がかかる。かつて、川を越える名鉄の鉄橋の架け替えが迫っていたとき、平行する国鉄が鉄橋の架け替えを行ない、旧鉄橋が放棄された。これの状態が現用の鉄橋より良かったため、名鉄は放棄されたその鉄橋を払い下げてもらい、それを持って架け替え費用を浮かせたという。しかも、その際は単に鉄橋の前後の線路を付け替えただけではない。放棄された鉄橋は国鉄の線路を挟んだ反対側にあったので、名鉄は既存の線路からわざわざ立体交差で国鉄の線路を越えて当該の鉄橋に繋いだという。鉄橋の払い下げを受け、線路の敷設用地を買収し、地上部で 2 箇所の立体交差を作ってもなお、鉄橋 1 つよりもずっと安くついたということだ(払い下げを受けた鉄橋も早晩架け替えが必要なので、費用に相当の差がなければそこまでする意味がない)。裏返せば、それだけ「水を渡る鉄橋」は高くつくということを示している。

いくら高千穂という景勝地を抱えているとはいえ、モータリゼーションの進む地方において、鉄道を利用する人の数はそれほど多くはないだろう(それは鉄道に接続する bus 便の数や、高千穂駅と「バスセンター」が離れていることからも想像できる)。果たして鉄橋を復旧できるだけの体力が高千穂鉄道にあるのか。実に心配だ。ちなみに、9/9 0 時現在、高千穂鉄道の公式 site には一切情報がない。

しかし、困ったな。

*6: 余談だが、枕崎に鉄道が達したのは南薩鉄道(のちに鹿児島交通に合併)が先で、のちに指宿枕崎線が乗り入れたという(参考: 枕崎市役所による枕崎駅の紹介)。そのせいか、南薩線の廃止と共に枕崎駅は無人化された(委託駅だったのかも)。1 面 2 線のホームの駅本屋側を鹿児島交通が使用し、現在でも指宿枕崎線は駅本屋と反対側に発着している(南薩線線路跡は空き地になっている)が、これもそういう経緯によるものかもしれない。国鉄(JR)が駅を供用する私鉄に改札業務を委託している例としては、東飯能(八高線)などが現存する。

*7: 市内(と言っても山の中)に住んでいた祖父母の家を訪れた。その後祖父が、しばらくして祖母も亡くなり、一方でわたしの父親は親戚付き合いすら嫌う偏屈者だったため(鹿児島市内に住んでいた兄弟とも)、実質的に鹿児島には親戚がいなくなった。今では私の両親も離婚し、父親は所在も不明(「鹿児島に帰った」ということだけが判っている程度)なので、現在では名実共に鹿児島は「いなか」ではない。


しんや [日常]

27 時頃寝る。



2005/09/08 (木) <篭もり>

腰の状態 [体調]

悪い。


皮膚の状態 [体調]

掌やら指先やらが裂けてて痛い。Concert を見に行く度にこれだが、どうしようもない。拍手とかしなければいいんだけどねぇ。


頭痛 [体調]

登頂部のやや後ろが割れるように痛い。後頭部(頭蓋骨と頸骨の境界附近)がムチャクチャ凝ってるので、そのせいかも。


[体調]

悪い。


ひる [日常]

11 時頃起きる。

そのまま仕事。


高千穂線被災その後 [災害]

中国新聞によると、高千穂鉄道は鉄橋流失によって存廃の危機に直面しているという。恐れていた通りだ。

復旧してもらいたいのは山々だが、関係自治体の補助でもない限り、復旧は不可能だろう。とにかく、なんとかいい方向へ事態が動くことを祈りつつ、結論を待つしかない。

まあ、小泉首相は「地方や過疎地に住むのは自己責任」という考えのようだから、いくら自然災害とはいえ、国庫補助だけは期待できないな。


しんや [日常]

25 時過ぎ、漢陽楼別館に行って B 定食(回鍋肉)。

28 時頃寝る。



2005/09/09 (金) <うろうろ>

腰の状態 [体調]

より悪い。


皮膚の状態 [体調]

マイザーを塗りまくって掌の裂傷は塞がったが、指先は依然として裂けていて痛い。指先の皮膚は基本的にたるまないので塞がりにくいんだよな。


頭痛 [体調]

ややまし。


[体調]

相変わらず悪い。死なないと治りません。


ひる [日常]

11 時頃起きる。

そのまま仕事。

そういえば銀行に行かなければならないことを思い出したので、15 時頃慌てて外出。帰りにいつもの弁当屋で唐あげ弁当‥‥と見せかけて「唐あげカレー」を買って帰り、もふもふと喰う。

そのあと、また仕事。

NHK news によると、宮崎市内は浄水場が洪水による水没によって使用不能になり、いまだに断水しているという。給水車で水を配っているというが、全く行き渡っていないらしい。‥‥自衛隊に災害派遣の要請は出していないのか?


ゆうがた〜よる [日常]

行程が白紙状態から組み直しになってしまった。とりあえず、前乗・後乗列車を押さえに TL 浅草橋へ。

‥‥無事確保。ついでに宿やらなんやらいろいろ訊いてみる。‥‥むぅ。

その足でおかちまちまちへ向かい、「ナイスカット」で散髪。いい加減髪が伸びて、モジャモジャにはなるは(← 天然パーマなので)、暑いわで難渋していたのだが、ようやくすっきり。

さらにアキバへ。‥‥「ナイスカット」の並び、「本場讃岐うどん」の店「くうかい」があった場所は、いつの間にかラーメン屋になっていた。末期はどうしようもないほどろくでもない麺を出していたので、潰れるのも当然かなぁ。

西川電子部品でボルトと spacer を買う。さらに石丸本店へ流れて、『オペラ座の怪人 コレクターズ・エディション (初回限定生産)』*1やら『あまえないでよっ !! Vol.1 (初回版CD付)』*2やら買ってみたり。さらに、こないだの『NNN ドキュメント '05』を見てたら『魔法遣いに大切なこと』の BGM を無性に聴きたくなったので、今更ながらサントラ CD とか買ってみたり*3。‥‥なんか、どさくさ紛れにあやしい CD も買ったよーな気がするが、多分気のせいです。「鉄道唱歌」が欲しかったんだよーう。‥‥でもオルゴールじゃねーでやんの (__;。あー、個人的には「ベル A」「ベル B」が萌え(爆)。‥‥これも本物じゃないけど (-.-;

そのあとなんとなくLaOXに吸い込まれる。あ、東京バス案内(ガイド) 2って、発売になってたのか。‥‥ちょっと待て、早期購入特典の『“次とまります♪ボタン”』ってなんだよ(爆)。

試しにヨドバシ上野駅前店に廻ってみたら売り切れだったので、またLaOXに戻ってつい購入 (^^;。‥‥ふーん、今回は GT FORCEPro を含む)に対応したのか。前作は DUAL SHOCK II のみの対応だったせいでかなりいらいらしたんだが、だいぶんマシになるかも。‥‥って、これだけのために買うのかー(← 買うのか?)

キコキコと帰宅する途中、ごく弱い霧雨が降ってきた。念の為に一旦家に帰って荷物を置き、また浅草橋に戻る。

‥‥受付終了時刻直前に飛び込んだら、「森の治療院」は施術者がみんな塞がっていて、今日の受付は終了 (__;。ギリギリに行ったのがいけないので、おとなしく退散。

「ままや」で「生姜焼丼とうどん定食」を喰って、帰宅。

*1: 「期間限定特価」に釣られたんだが‥‥よく考えたら、ヨドバシで買ったほうがゴホガハゲフ

*2: ED 曲が結構ツボなので、敢えて初回版があるうちに買ってみた。

*3: 余談だが、これも ED 曲がかなりツボだった。しかし、そっちは以前に Maxi single CD で買っていたり。


高千穂線被災その後 [災害]

NEWS23 で「北方町役場の浸水被害映像」を流していた。この映像自体は既に前日 NHK で流していたもので、その「NHK 版」をさらに短縮したものだった。

ところで、この「北方町役場」、所在地はといえば、高千穂線川水流駅のやや下流寄りだ。そして、川水流と言えば、その上流で鉄橋が流失したところでもある。

そこで、もう一度 BS1 で流れた空撮映像を見返してみた。流失したのは川水流〜上崎間の「第一五ヶ瀬 B」と亀ヶ崎〜槇峰間の「第二五ヶ瀬 B」だが、地図と見比べてみたら、空撮映像に映っていたのは「第一五ヶ瀬 B」だった*4

さらに橋の状況を再確認したところ、流れの直上部分の橋桁のみが消失し(河川敷上のものは現存。http://www.asahi.com/national/update/0909/SEB200509090006.html に写真がある)、コンクリート製と思しき橋脚は一応健在であった(ただし橋桁の固定部分が無事であるかどうかは不明)。残存する橋桁や橋脚の先端附近には流されてきたものがそのまま貼り付いており、町役場の映像と照らし合わせても、川の水位が橋桁を越えてしまったために水流の圧力や流されてきたものがぶつかった衝撃などで橋桁が流されてしまったものであることは間違いないだろう。河川敷にもたくさんのゴミが残っていた。

一方、上述のアサヒ・コムの記事によると、日之影温泉駅も水没していたという。他にもはっきりしていないだけで実は被害を受けている箇所が相当ある可能性がある*5。なんとか復活して欲しいのだが、経営環境を鑑みるに、やはり復旧は絶望的か‥‥。

ところで、国土交通省災害情報の page にある被害状況 report によると、9/9 18:30 現在、日豊線・日南線・高千穂鉄道の他に、姫新線と錦川鉄道が不通のままとなっている。このうち姫新線は 10 日の初列車から運転を再開するとのことだが、錦川鉄道はどうなっているのだろう。山口県の緊急災害情報によると、復旧していないようだが‥‥。(錦川鉄道の site にはやはり情報がない)

*4: 第二五ヶ瀬 B の写真はアサヒ・コム(宮崎版)の page(http://mytown.asahi.com/miyazaki/news01.asp?kiji=4665)にある。

*5: ここを書いたあとで上記地方版の記事を見つけたのだが、やはりかなりの箇所で被害を受けているようだ。


あさ [日常]

ふと気付くと 32 時を廻っていた。

いつもの弁当屋へ。すぺさる弁当が上がっていたので、買ってきて喰う。

34 時頃寝る。



2005/09/10 (土) <へろへろ>

腰の状態 [体調]

悪い。


皮膚の状態 [体調]

指先の裂傷がようやく塞がりつつある風味。


ゆうがた [日常]

16 時頃起きる。

そのまま仕事。


よる [日常]

19 時半頃家を出て、「森の治療院」へ。鍼を打ってもらう。今回はなかなかやばめであった。肩はいつも左のほうが重症なんだが、腰は今まで左右の差をあまり感じていなかった。今回も初めはあまり左右差を感じていなかったんだが、置き鍼をしてもらう段になって、左側が重症化していることが顕在化。思い当たる節は特にないんだが‥‥。強いて言えば、仕事に使ってる椅子が最近がたついてきてることくらいか。

そのあとアキバへ。ドン・キホーテで電球色 1.5Watt LED 使用の懐中電灯を買ってみる。そのほか、携帯電話用のイヤホンマイクの予備を探してみたり。最近は mic が cable の途中に付いてるやつばっかりで、ロッドで口元に来る rype をほとんど見掛けないんだよな(あってもロッドが短い)。‥‥お、あったあった。‥‥「¥10-.」ってなんすか(爆)。もちろん購入。あと、EL500 が 300 円弱/本で無造作に積んであった。「在庫処分」は解るけど、その前によく ED-Beta の tape なんて在庫してたもんだなぁ(爆)。‥‥なぜ 5 本とか買ってますか > 俺

ココイチでカレー喰って帰宅。

帰って早速、買ってきたものを吟味。‥‥おお、Jupiter いいな :-)

それはそれとして、行程検討。いつもとは違う「時刻表」とにらめっこ。‥‥なんとかなるか。かなりの強行軍だけど。

肝心の「足」を当たってみる。宿泊をエースにすればその option が使えるんだけど、1 人/部屋ってのがネックで選択肢がほとんどなくなってしまう。うろうろ探してみると‥‥ぐえ、よんせんえん? 下手に中略するより安いんですけど @_@;。「Pattern を限定した代わりに安くなっているので、数量も限定」とのことらしい。早速検索してみると‥‥ありましたよ、ちょうどおあつらえ向きのが。すかさず予約。これで「足」は確保。宿も、エースの宿泊 plan にこだわる必要はなくなった。さて、どうすべか。

こうなると GPS unit を持っていきたくなるところだが、ざっくり探してみたところ、portable GPS 端末は出回っているものの、data logging がついてるものはないっぽい? 選挙に行った足で、ラジカンあたりへ見に行ってみるかなぁ。

26 時頃沈没。



[後日へ続く]

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