「書きかけの歳時記」
2005/03版 その1

(since '05.04.25)

この日記は不定期に更新されます。なんにせよ、大したことは書かれないはずですが。

取扱上の注意

[前日へ続く]

2005/03/01 (火) <ねこみみ>

にっちゅう [日常]

動けない。

布団に潜ったまま、できる作業だけしつつ、ねこみみ。



2005/03/02 (水) <続・ねこみみ>

にっちゅう [日常]

風邪と肩の痛みで依然として動けない。ついでに寝込んでいた関係で全身に汗疹が。

少々作業をしつつ、継続してねこみみ。



2005/03/03 (木) 晴のち雨 <客先>

にっちゅう [日常]

昼から客先で会議。その後引き続き作業。さしあたっての変更を突っ込む。


ゆうがた [日常]

続々と寒気がするので、早めに離脱。ソリッドスクエア内の大戸屋で定食を喰って離脱。

どうしても今日済ませておかねばならない用事があり、某所へ。

帰る途中、新宿で乗り換え。快速に乗ろうと快速上りホームに降りると、国鉄色の 183 系編成が止まっていた。両端はクハ 189(特に下り方は クハ 189-1)、中間にはサロ 189 が挟み込まれていた。クハ 189-1516 とサロは大窓、他(183 系 MM' unit)は小窓。両端のクハの HM 表示器は LED 化されていなかった。

← お茶の水方(1 号車)
(クハ 189-1516][モハ 183-16][モハ 182-16][モハ 183-17][モハ 182-17][サロ 189-112][モハ 183-18][モハ 182-18][クハ 189-1)

遠目にはあまりよくわからないが、上り方のクハ 189-1516 はそこここで塗装が剥げていて痛々しい。クリーム 4 号の地肌に水色やモスグリーンが覗いている部分があり、この車の来歴を表わしている。特に運転台下の通風グリル附近ではかなり深く剥落が起きていて、赤 2 号← モスグリーン ← 水色 ← 赤 2 号と塗り重ねられた*1層が断層のように見えてしまっている。

程なくして、回送列車は千葉方に発車していった。

*1: Original は国鉄色。Light に近い場所なので、赤 2 号。その後〔あさま〕色(現在は〔妙高〕で現行)に塗られ(モスグリーン)、信越本線横川〜軽井沢間(「碓井線」)の廃止に伴う〔あさま〕の廃止で中央線に転属して〔あずさ〕色に(水色)。さらにその後千マリに転属し、再び国鉄色を纏った。


よる [日常]

這々の体で浅草橋へ。鍼を打ってもらう。

途中、松屋でカレーを喰いつつ、徒歩で帰宅。



2005/03/04 (金) <DVD 焼けた>

体調 [日常]

風邪に起因する頭痛鼻水鼻づまりはとりあえず解消。一段落。

腰は相変わらず。右肩はだいぶんましになってきた。鍼の効果は絶大。


FreeBSD で DVD 焼き(まとめ) [FreeBSD / DVD 作成]

このところある素材を材料にしてモゾモゾやっていたのだが、ほぼ手順が固まった。

Software の version は使用時のもの。また、以下の記述は特に断りのない限りこれらの version についてのものなので、その後状況が変化している可能性もある(少なくとも transcode 1.0.0 では状況が異なる)。

客先に素材を持っていくなら menu なしの DVD でもぶっちゃけ構わないといえば構わないんだが、やっぱり何かと不便なので、今後の練習にもなるし、こんな↓方針で authoring することに。

  • 各 stream には chapter を切り、menu から直接各 chapter に飛べるようにする
  • 再生すると最初に必ず menu が出て止まるのは観るときに面倒くさいので、disc 投入時は自動的に本編が再生されるようにする(多くの市販 DVD と同じ仕様)
  • 音声は AC3 で圧縮(License 問題が発生しそうでいやなんだが、MP2 で圧縮しておくと一部の player で再生できないことがあるらしいし、PCM だと音声 file がでかくなり過ぎる)

FreeBSD で DVD 焼き(準備編) [FreeBSD / DVD 作成]

まずは software を install。今回は 2/22 時点での最新 ports set を使って install した。音声圧縮に AC3 を使用するので、関連する tools は liba52 support を組み込んで install しておく必要がある。また、当然ながら libdv support は必須。その他使用したい codec があれば、組み込んでおく。

素材を fwcontrol(8) で file に吸い出す。じっと我慢の子であった。

編集 software 等を使って DV stream を切ったり繋いだり。手前味噌だが、私は dvview を使った*1。ところで、既に dvview という名前の software が他に発表されているようなので、正式版公開時には program 名を変える予定。

Stream の取り扱いではいくつか注意点がある。

  • すべてを 1 本の stream に繋いでしまってもいいのだが、program 再生のようなこと(再生の mode によって一部の cut が入ったり入らなかったりするなど)をしたければそこは切りのいいところで別の stream に切り出しておいたほうがいい。市販 software にありがちな「特典映像」的なものも同様。
  • ただし、単体 DVD player では MPEG2 stream の境目で 1 秒程度映像が停止したりする*2ので、連続して再生されることが普通な場所ではできるだけ stream を切らないほうがいい(Chapter で処理をする)。どうしても切らなければならない場合、音声を fade 処理したり、映像も stream の最後に黒い frame を入れておくなど、一時的に再生が止まっても不自然でないように工夫が必要。

*1: 今回の日記を書くのに合わせて pre06 を公開した。Code を整理しただけで、機能は変わっていないはず(bug を埋め込んでしまったかも‥‥)。

*2: 次の MPEG2 stream へ seek している間、直前の MPEG2 stream の最後の frame を表示したまま画面が止まったりする。xine で再生するときは先読みをしてくれるのでほとんど気にならないが(逆に menu 間を移動するときにその動作が仇になることもある)、PS2 や安い単体 DVD player ではこの現象が発生した。


FreeBSD で DVD 焼き(変換編) [FreeBSD / DVD 作成]

Stream を適当に切ったり張ったりして下拵えが終わったら、MPEG2 stream file に変換する。基本的には前回と同様だが、一括して変換できるように script を書いた。Command line の意味については前回を参照のこと。

#! /bin/sh

matrix_file=/usr/tmp/$$.matrix.txt
cat - > $matrix_file << MATRIX
# High resolution INTRA table
8,16,18,20,24,25,26,30
16,16,20,23,25,26,30,30
18,20,22,24,26,28,29,31
20,21,23,24,26,28,31,31
21,23,24,25,28,30,30,33
23,24,25,28,30,30,33,36
24,25,26,29,29,31,34,38
25,26,28,29,31,34,38,42
# TMPEGEnc NON-INTRA table
16,17,18,19,20,21,22,23
17,18,19,20,21,22,23,24
18,19,20,21,22,23,24,25
19,20,21,22,23,24,26,27
20,21,22,23,25,26,27,28
21,22,23,24,26,27,28,30
22,23,24,26,27,28,30,31
23,24,25,27,28,30,31,33
MATRIX

mkdir out
for source in $*; do
        file=`basename $source .dv`
        transcode -i $source -x dv -w 8500 --encode_fields b --export_asr 2 -F 8,"-c -q 6 -4 2 -2 1 -K file=$matrix_file -R 2" -y mpeg2enc,raw -N 0x2000 -n 0x1 -b 192 -m out/$file.ac3 -o out/$file
        mplex -r 10000 -f 8 -S 4400 out/$file.m2v out/$file.ac3 -o out/$file.mpg
done
rm $matrix_file

DV stream の decode には結局 libdv を直接使った。FFMPEG を使って decode すると確かに数割速くなるのだが、色がおかしくなるtranscode に「-k」option(「色差情報を入れ替える」)を与えると直るかもしれないが、試していない。映像の圧縮には MJPEG Tools の mpeg2enc を使用。こちらも FFMPEG が推奨されているようだが、option の与え方が面倒なようなので、今回は見送り。

一方、音声の圧縮に AC3 を使用する場合、document によるといくつか方法がある(他にもあるかも)。

  • ac3 module を使う
  • ffmpeg module を使う
  • raw module を使う

一番素直なのは ac3 module を使うことなのだろうが、なぜか「Bad descriptor」と error になってしまう(おそらく module で pipe をうまく扱えていないのだろう)。一方、ffmpeg module で AC3 stream を出力させると処理速度がやや速くなるが、どういうわけか stream の他に同名(ただし拡張子なし)できっかり 2KB の file*3(中身はすべて 0x00)が生成される。これはなんだろうと思いつつできあがった stream を再生してみると、stream の冒頭で音声が欠けていることがわかった。どうやらその辺りの処理が何かおかしいらしい。結局、今回は RAW export module 経由で AC3 stream を出力させた。

最終的に使うのは mplex で multiplex した stream(.mpg file)。これを mplayer などで正しく再生できることが確認できたら、.m2v file と .ac3 file は削除してしまって構わない。

*3: たとえば「-m hogehoge.ac3」と指定すると、hogehoge.ac3 の他に hogehoge という 2KB の file が作られる。


FreeBSD で DVD 焼き(Menu 構成編) [FreeBSD / DVD 作成]

MPEG2 stream file ができたら、authoring 用の情報を整理し、素材を準備する。

ここで必要なものは次の通り。

  • Stream に chapter を打つ場合は、各 chapter の開始位置
  • Menu 構成の決定
  • 作成する menu の背景用画像(静止画もしくは動画)

Chapter の位置は、その chapter が属する MPEG2 stream 先頭からの経過時間で指定する。Stream 先頭を chapter として指定したい場合は、「00:00:00」を chapter の list に含めるのを忘れないようにする*4

Menu 構成を検討する上で最も注意しなければならないのは、「1 つの menu 画面に配置できる button は 36 個まで」という点だ。もし(chapter の数が多いなどで)この制限を超えそうであれば、menu 画面を分割することを考えなければならない。

Menu を分割したり、複数の menu を持つ構成を考える場合は、次のような制限*5に注意しなければならない。

  • ある menu(VMGM menu を含む)から他の titleset の menu を直接呼び出すことはできない(title を呼び出すことは可能)
  • Title の pre/post action から呼び出せる(戻れる)menu はその title が属する titleset の 1st menu だけ(sub menu に直接飛ぶことはできない)

これらの制限は再生時の操作性に影響を及ぼすので、場合によっては構成を考え直す必要も出てくるだろう。Player の性能によっては若干もたつくことがあるが、user に解放されている変数と制御構造(「if ( ) 〜 else 〜」)を title や menu の pre/post action と組み合わせて回避することも可能。

Menu の枚数が決定したら、その背景用画像を用意する。最終的に必要なのは MPEG2 stream(動画)だが、frame を 1 枚だけ含む MPEG2 stream を生成して用いることで静止画を背景とする menu を作ることもできる(dvdauthor 用の frontend はこの機能を持っている)。静止画を背景にする場合は 720x480 pxl の JPEG file を用意する(大きさが一致しない場合は ImageMagick などを使って resize しておくといい)。もちろん、DV stream から変換した MPEG2 stream file を使うことも可能(menu の背景を動画にできる)。

*4: 必ず「0」を指定するようにすると混乱しないだろう。もし jump 先を「title 3」などと chapter 指定なしで記述した場合の動作までは調べていない(chapter 指定がない場合に「stream の先頭」を指すか「『chapter 1 が省略された」と解釈されるかによって動作が変わってくることになる)。

*5: もしかすると間違っているかもしれないが(実際に 'Q' DVD-Author はこれらの項目に該当するような設定 file を出力する)、試した限りではこれらの制限が実在するようだ。


FreeBSD で DVD 焼き(Menu 作成 tool の紹介?) [FreeBSD / DVD 作成]

素材が揃ったら、authoring 用の data を作成する。最終的には dvdauthor 用の XML file を用意することになるのだが、これを一から書くのは大変だ。いかにも Unix 的な構造として dvdauthor には GUI frontend が存在するので、それを利用するとだいぶん敷居が下がる。

dvdauthor の配布 site に認知されている GUI frontend は次の 3 つ。

このうち「最も完成度が高い」と言われているのが DVDStyler だ(これは port になっている)。この他 'Q' DVD-Author が port になっているが、完成度は「alpha quality」とされている。Polidori は CVS での配布しかないこともあってか port にもなっていない。

Port になっている DVDStyler'Q' DVD-Author を実際に使ってみた印象は次のようなもの。

  • 共通の特徴
    1. どちらも dvdauthor の設定 file を出力してくれる*6ので、それぞれの処理結果を参考にして「いいとこ取り」をしたり、一旦出力された処理結果を modify して仕上げ処理をすることができる
    2. どちらの frontend もそれ自身の設定 file(以下「project file」と表現する)が XML で記述されているので、大まかに frontend で titleset を構成し、保存した project file を editor で編集して加工することができる
      → Button の位置や text を変更したり、copy & paste で button を増やしたり、titleset を自在に変更することができる。
    3. Menu を GUI 上で作成することができる
      → これが最大の特徴。ただし、button 領域の扱いにはどちらも一癖ある。DVDStyler では button 領域の大きさは変更できないし*7、個々の button 領域が重なってしまっていてもなんの警告も出力されない*8'Q' DVD-Author では一旦配置した button 領域の大きさは mouse 操作で変更できないし*9、指定した領域より text が大きかった場合の処理も何かおかしい*10。また、'Q' DVD-Author では「一旦 text を配置し、それを button 化する」という 2 段階の操作で button を配置するが、一旦 button 化した text は mouse で移動することができない('Q' DVD-Author 0.0.9 ではできるようになったようだ)。
  • DVDStyler の利点・欠点・特徴・注意点
    1. とにかく完成度が高い(以下の何点かの問題を除いてほぼ完成されている)
    2. 日本語の text を扱うことができない
      → 当然 button の text でも日本語を扱えない。そもそも env LANG= しないと core を吐いて起動すらしないし。
    3. Authoring 処理の log を保存できない
      → log window に表示はされるので、それを copy & paste すれば保存可能だが‥‥。
    4. Authoring 処理の際に実際に実行された command line を得ることができない
      → Command 設定画面の設定から類推することはできるが、そこに項目のない「無音の音声 track を生成する」などの処理内容は source を読まないと知ることができない。
    5. Document に明記されていないが、menu の背景は動画・静止画の両方に対応
      → 静止画を指定するとそれから MPEG2 stream を自動生成してくれるし(これが標準の動作)、静止画を設定するのと同じ手順で動画を指定すればそれをそのまま使用する。
    6. Button text は背景とは別の image file に出力される
      → 背景との合成は spumux での処理の際に実行されるので、その際に menu image を差し換えることが可能。Menu 用に生成される file は「背景用動画」「Button text の image」「Highlighted text の image」「Selected text の image」の 4 つ。
    7. Project file に記述された内容を DVDStyler で編集して保存し直しても、元からあった object の順序は基本的に変わらない
      → 変更の前後での比較が極めて簡単なので、editor で project file を直接編集しつつ作業を行なう場合、非常に楽。
    8. Titleset の作成は手動
      → 何も指定しなければすべての menu と MPEG2 stream が単一の titleset に収容される。Titleset の追加は手動。Titleset 間での menu や title の移動は GUI 上からはできないようだが、project file を editor で直接編集してしまえばいい。
    9. VMGM menu の扱いはある程度自動
      → 明示的に設定すればそれが使用されるが、何も設定しなかった場合は最初の titleset の menu 1(多分)が自動的に VMGM menu として扱われる。
    10. Button のない menu も扱うことができる
      → 「Message や静止画を一定時間表示して次に進むだけ」「所定の動画を再生するだけ」というような menu も作成できる。
    11. Menu の button text に対する transparent color は変更不可 → #080808 が source code 中で決め打ちになっているので、この色を menu で使いたい場合は大変面倒。
    12. 字幕の扱いはよくわからない
  • 'Q' DVD-Author の利点・欠点・特徴・注意点
    1. 完成度は今一つ
      → 試した限りでは一度も最後まで処理が完結したことはない(途中で止まってしまう)。また、title として与えた MPEG2 stream の長さも正しく扱えていない様子(stream 長の検出がおかしい)。さらに、設定値の扱いもおかしい(command 位置が正しく設定されているか否かに関わらず、第 1 順位の command line を常に優先して利用するなど)。さらに、画面上に button がある機能でも、それがまだ実装されていなかったりもする。
    2. 日本語の text を扱える
      → 入力も表示も可能。ただし、保存することはできない(漢字 1 文字が 1 byte の「?」に変換されて保存される)。Project file に直接日本語の text を埋め込むとそれは正しく読み込める(ただし UCS-2 であること)。Source を読んでみた限りでは menu や title の object は Qt が持っている object container を利用して管理されていて、これへの access 方法が project file の読み込みと書き出しとで異なっている(非対称)ので、その辺りに原因があるのではないかと思って見たり。
    3. Authoring 実行時の log を保存できる
    4. 実行される予定の command list を shell script として出力できる
      → 直接 authoring 処理を完結できない場合でも、shell script を出力させ、'Q' DVD-Author の外側からそれを実行することによって authoring 処理を行なうことができる。'Q' DVD-Author 自身の安定度が低いことに対する回避策を兼ねているのかも。
    5. Menu の背景は静止画のみ
      → 無理やり動画 file を設定すると落ちる。
    6. Button text は背景画像に合成される
      → 静止画から menu 用の MPEG2 stream を生成する際に button text の合成も行なわれるので、button text を分離して扱うことは事実上できない。Menu 用に生成される file は「背景用動画(Button text の image を重畳したもの)」「Highlighted text の image」「Selected text の image」の 3 つ。
    7. Project file に記述された内容を変更して保存すると、project file 内の順序が入れ替わる
      → Object の管理を container の親子関係を使って管理しているためと思われる。Button の順番などもがらがら変わってしまうため、editor で project file を編集したり、project file の内容を参照しようとしている場合は、ある程度内容が固まったら GUI 上から操作をするのは危険。dvdauthorspumux へ渡すための file も project file 内での object の出現順序に依存しているので、それらを利用する際には同様の注意が必要になる。順番がころころ変ってしまうせいか、button や menu などの参照はすべて unique な論理名称を設定して行なうようになっており、この辺りにも注意が必要。これは chapter の指定についても例外ではない(「n 番目の chapter」という形ではなく、実際の時刻を指定しなければならない)。
    8. Tltleset の生成は自動
      → Menu の数だけ自動的に titleset が生成され、MPEG2 stream はそれに適当に振り分けられる。が、その振り分けはあまりうまくなく、「title を 1 つも含まず menu だけが存在する titleset」も平気で出力する(これは dvdauthor の実行時に error になる)。Menu を複数含む場合は dvdauthor の実行前に調整が必須であると思っておいた方が良さそう。
    9. VMGM は作成が必須
      → というか、project の初期状態では自動的に VMGM menu の編集用画面になっている。
    10. Button のない menu は扱えない
      → Dummy でもいいので button を置いておかないと、落ちます。さらに、どうやら menu の管理にも親子関係が存在しているらしく、menu 画面の作成のみを目的として誰からも参照されない menu を作ると、その menu は全く処理されなかったりする。
    11. Menu の button に関する色(4 色)は任意に設定可能
      'Q' DVD-Authorを起動すると window 上部の shortcut button の横に色が 4 つ表示されているが、これが button text で使える色をあらわしている。4 つのうち左端が background(transparent 用)、他の 3 色の使用は任意(どの位置の色をどの目的に使用するかも問われない)。ここに選択されている色に関わらず、text 入力画面では任意の色の指定が可能だが、実際に出力される image はこれらの色を使って正規化される(text dialog で指定した通りの色になるとは限らない)。
    12. 字幕表示の設定(内容や timeline など)が GUI 上からできる(らしい) → 最大の問題は、その設定画面の使い方がさっぱりわからないということだな。Button を押しても反応がないので、動くのかすら判らん。

一長一短はあるが、まともに使えるという点では DVDStyler しか事実上選択肢がない。日本語の text を扱えないのが致命的だが、幸いどちらも中間 file を出力することができるし、処理の中核を dvdauthor に依存している点も同じなので(つまり中間 file には根本的に互換がある)、基本的には DVDStyler を使用し、必要に応じて 'Q' DVD-Author の出力を参照・利用するのが落としどころだろう。

*6: 'Q' DVD-Author では「export」をすると出力される。DVDStyler では「一時 file を削除しない」という設定にしておくと得ることができる。

*7: Font size や text によって自動決定。

*8: 領域が重なっていると、実際に authoring して再生した際に移動できない button が発生したりする。

*9: Dialog で数値を変更することによって変更することは可能。

*10: 高さは現物に合わせて伸びるが、横方向は設定値を維持しようとする。その結果、行の分割が行なわれる。通常はそれでもいいかもしれないが、button の property の dialog にある「text size に合わせて領域を縮小」という button でもこれが作用し、しかも横幅をできるだけ小さくしようとするため、日本語q text の button は 2 文字毎に改行されてしまったりする。


FreeBSD で DVD 焼き(DVDStyler による menu 作成編) [FreeBSD / DVD 作成]

というわけで、まずは DVDStyler で作業を開始するする。

起動するとwindow 右上に menu を編集するための領域があり(通常は window の最も大きな領域をこれが占めているはずだ)、window 下部には project が持っている menu と title の一覧が表示されている(初期状態では「Menu 1」が 1 つだけあるはず)。Menu 編集領域の左側には画像が表示された領域があるが、ここは window 左端の tab を選択すると表示が変わる。以下の説明では、window 右上の領域を「編集領域」、その左側の領域を「選択領域」、window 下部の menu や title の一覧が表示されている領域を「一覧領域」と表現する。

基本的な操作は、左 double-click、drag & drop と右 click で現われる menu で行なう。

  1. Menu の追加
    一覧領域で「右 click」→「Add」→「Menu...」とすると、一覧領域に新たな menu が追加される。
  2. VMGM menu の追加
    一覧領域で「右 click」→「Add」→「vmMenu...」とすると、一覧領域に新たな vmMenu が追加される。追加した順番に関わらず、vmMenu 同士はまとめて一覧領域の先頭に配置される。明示的に vmMenu を追加していない場合、dvdauthor への出力では自動的に Menu1 が VMGM menu として扱われる。
  3. Title(MPEG2 stream や音声)の追加
    「Directories」tab を選択すると、filesystem tree が表示される。そこで MPEG2 stream が置いてある directory を選択すると、編集領域との間に音声 files と画像(動画・静止画)files の icon が表示されるので、追加したい file の icon を一覧領域に drag & drop する。
  4. Titleset の追加
    一覧領域で「右 click」→「Add」→「Titleset...」とすると、一覧領域にそれまで表示されていた内容が赤い仕切り mark で区切られる。区切られた部分がそれぞれの titleset で、一旦この区切りで閉じられてしまうと、その titleset には GUI 上では title を追加することはできない(project file を editor で直接編集すれば可能)。閉じた titleset に menu を追加することは可能(当該 titleset 内で右 click menu を出して追加すればいい)。初期状態では VMGM menu 以外のすべてが単一の titleset になる。
  5. Menu の背景(動画・静止画)の設定
    編集したい menu を一覧領域で左 click すると、編集領域にその menu が表示される。その状態で選択領域にある動画の icon か静止画の thumbnail を double-click すると、その画像が選択領域に呼び出した menu の背景に設定される。静止画を設定した場合は menu の image にそれが表示され、動画を設定した場合は「[/usr/tmp/sample/menu001.mpg]」のように file 名で表示される。静止画を設定した場合、dvdauthor へはそれを元にして 1 frame のみの MPEG2 stream(無音)を生成して引き渡す。一覧領域から編集領域へ画像(静止画)を drag & drop すると、背景の設定ではなく「menu 上へ静止画の object を配置」したことになるので注意が必要。
  6. Menu に text を配置する
    編集したい menu を一覧領域で選択して編集領域に呼び出し、編集領域で「右 click」→「Add」→「Text」。Text の内容や font などはその text の上で「右 click」→「Propaties...」で dialog を呼び出して変更する。位置は mouse による drag で変更できる。ただし、ここで入力した text は menu 背景用の MPEG2 stream を生成する際に合成されるものなので、背景に動画を設定した場合は text を配置することはできない。
  7. Menu に button を配置する
    編集したい menu を一覧領域で選択して編集領域に呼び出し、かつ window 左の「Buttons」tab を選択。選択領域にある「Button」という icon を編集領域に drag & drop すると追加できる。Text の内容や font、表示や選択時の色などはその text の上で「右 click」→「Propaties...」で dialog を呼び出して変更する。位置は mouse による drag で変更できる。Button を選択したときの action や、menu 画面上で移動 key が押されたときにどの button に移動するかも、Propaties dialog で設定する。移動先は通常「auto」のままでよく、思い通りの場所に移動しなかったり、画面の端で折り返して移動させたいというときだけ変更すればいい。「Action:」欄は一見編集不能のように見えるが、実際には任意の文字列を記述可能。
  8. Menu の属性を編集する
    対象の menu を編集領域に呼び出し、button や text などのない場所で「右 click」→「Propaties...」として dialog を呼び出して変更する。一旦設定した背景を変更したり、menu が呼び出される前や呼び出されたあとに実行すべき command(dvdauthor に対する XML での「pre」や「post」tag の内容)、背景用の MPEG2 stream を再生し終わったあとに一時停止する時間を設定できる。一時停止時間(「Video object」の「Pause:」欄)は初期状態で -1(無限)。静止画を背景にした場合はここをある程度大きな値(もしくは -1)に設定しないと menu としては役に立たないので注意。その上にある「Subtitles (buttons)」という項目では本来「背景用動画の再生中に button を表示する期間」(stream の先頭を起点とした表示開始/終了時刻)を設定できるはずなのだが、現時点でこの欄は機能していないようだ*11
    なお、property dialog で一時停止時間を `0' に設定しても、一度 project を保存して再度読み込むと、また `-1'(無限)に戻っていることがある。この現象が発生した場合、GUI から menu を編集する必要がなくなった時点で project file を直接書き換え、GUI からはそれ以上変更作業を行なわないようにするといいだろう。Project file に一時停止時間を埋め込むには、当該 menu の「<vob 〜/>」行を書き換える(<vob file=""/> または <vob file="" pause="-1"/> となっているのを <vob file="" file="0"/> に書き換える。他の値にしたい場合も同じ)。余談だが、この行の file= は必ず空でなければならない。背景に動画を設定する場合でも、この行では指定せず、静止画と同様に「<menu videoFormat="NTSC" bgFile="〜">」で指定する。
  9. Title に chapter を打つ
    一覧領域の対象 title 上で「右 click」→「Propaties...」として dialog を呼び出し、「Chapters:」欄に入力する。Default では「0,15:00,30:00,45:00,1:00:00」となっているので、chapter が不要な場合は明示的に削除しなければならない。また、もちろん chapter の個数は 6 つ以上でも構わない。Menu の属性と同様、動画を再生し終わったあとに一時停止する時間や、再生の前や後に実行されるべき command を設定することもできる(default では再生終了後に menu へ戻るようになっている)。複数の title を連続して自動で再生するような設定もここで行なう(次に再生する title へ jump する指定を行なう)。

一般的な操作はこれだけ。凝ったことをしようと思わなければこれらの操作で DVD を作れてしまう。複数の menu 間や title を任意に行き来したり、再生 mode によって title の繋がりを変えたりといった処理は、関係する menu や title の「Pre commands:」や「Post commands:」欄を駆使して行なうことになる。記述可能な構文などは dvdauthor の man page を参照のこと*12

DVD image の生成は「File」menu から「Burn DVD...」を選ぶか、歯車の shortcut button を押す。DVD 用の image は「Temp directory:」で設定した path に作られる*13。「preview」を check しておくと、焼き込みの前に xine を起動してくれるので、意図通りの結果になっているか確認が可能。また、「create iso image」を check しておくと、指定した file に ISO image を作成してくれる(が、焼き込みに growisofs を利用する場合は普通 ISO image は不要なはず)。「burn」を check しておくと焼き込みまでを一括して処理してくれる。

DVD image の作成(menu 背景用の MPEG2 stream を作ったり、字幕/menu button の合成をしたり、DVD 用 file 群を作成したり)に関わる command や、ISO image の作成、DVD への焼き込みに使用する command は、menu bar の「Configuration」→「Settings...」で表示される dialog で設定できる(「Core」tab)。焼き込みに growisofs を使用する場合は「Burn command:」を「growisofs -Z $DEV -dvd-video "$DIR"」のように設定する。また、最初の起動時にはここの「Interface」tab で「Default: menu format:」が NTSC になっていることを確認しておく。

*11: 本来であればその値は spumux 用の XML に出力されるべき。現時点でこの機能を使うには、出力された一時 file を書き換え、手動で spumux command を実行する必要がある。

*12: Man page 自体がまだまだ未完成なので、どこにどのような action を書けるのかやってみないと判らないことが多く、その検証に時間の多くを消費することになるのだが‥‥。

*13: ここで指定した path の下に「VIDEO_TS」と「AUDIO_TS」が掘られる。


FreeBSD で DVD 焼き(Menu 日本語化編) [FreeBSD / DVD 作成]

非常に完成度の高い DVDStyler だが、ほぼ唯一の欠点が「日本語の text を扱えない」ことだ。Windows 版では可能らしいので、おそらく Windows と source を共用するために使用している wxWindows の国際化が不完全なのだろう(この辺りに関する情報 site もあるが、今回は追求していない)。

そこで、今回は 'Q' DVD-Author を使って日本語の menu 画面を作ってみた。手順はこの↓とおり。

  1. DVDStyler 側で一旦 authoring を行ない、必要な file(menu 用の背景画像や基本的な設定 file)を生成させる
  2. DVDStyler で作った project の内容に沿って 'Q' DVD-Author でも project を作成する
  3. DVDStyler が出力した menu 用の背景と 'Q' DVD-Author が出力した mask 用画像を合成して menu の MPEG2 stream を作り直す
  4. DVDStyler が出力した XML を使って dvdauthor を手動実行して仕上げる

この際、次の点に注意しなければならない。

  • Menu の枚数や button 配置を DVDStyler'Q' DVD-Author の両方の project で一致させておく(← 当たり前)
  • DVDStyler の中間 file を利用するため、DVDStyler の「Settings」dialog の Core tab にある「一時 file を消さない」を check しておかなければならない(← 通常は処理が終わった時点で消されてしまう)
  • DVDStyler で authoring を行なう際、「preview」「create iso image」「burn」の check をすべて外しておく(← 最終形ではないのでどの処理もやるだけ無駄だし、中間 files は焼き込み用の files と一緒に「Temp directory:」に設定した場所に出力されるので、うっかり書き込み処理を実行してしまうと中間 files も一緒に焼き込まれてしまう)
  • 前述の通り、'Q' DVD-Author は button text を背景に merge してしまうので、highlight 用や selected 用の image から button text 用の image を作り出す必要がある(← Menu の背景に動画を一切使用しない(静止画のみを使用する)のであれば、'Q' DVD-Author が生成してくれる(ことになっている)背景用 MPEG2 stream をそのまま使うことも可能)

特に注意が必要なのが、「button 配置の一致」だ。最終的に dvdauthor を実行する際、menu 内の button は「button 番号」で参照される。この button 番号は、DVDStyler'Q' DVD-Author のどちらも project file に出現する順番に自動で付番され、かつその情報は spumux で button を menu 用 MPEG2 stream に合成する際に埋め込まれる。これを authoring の度に全部手で調整するのは大変面倒なので、project file level で button の順番まで一致させておくのが一番手っ取り早い。

(この項続く)



2005/03/05 (土) <寝て曜日>

にっちゅう [日常]

寝てた。


よる [日常]

仕事。


あす [日常]

10 時から理事会なんだが、9〜12 時に雪の予報が。我々は 1 階に降りるだけだからいいが、もし本当に雪が降ったら、管理会社の担当さんは来るのが大変だな。



2005/03/06 (日) <寿司>

あさ [日常]

2 時間の仮眠の後、理事会。

13 時頃に終了。


ひる [日常]

少々作業の後、3 時間ほど仮眠。


ゆうがた〜よる [日常]

春日寿司。参加が危ぶまれていた今野さんも無事に合流。5 人で堪能。写真はもりやさんのとこ参照。はぁはぁ。

「能登に行きたい」と主張する塩兄が時刻表を取り出す。表紙は VSE。

「あー、もう表紙に VSE が。」
「やっぱ、車体が短いよねー」
「‥‥車体の背が高いからかなぁ。」
「‥‥つーかさあ、もしこれが BTS 化されたら、それってもしかして『shorty』ではなくて scale model では?」
「寸詰まりだよねー。」

さらに索引地図をみながらいろいろ。

「こないだ長崎に行った帰りに通った只見線がすごい雪で!」
「このところ週末というと止まってるよねー」
「俺が先週末に通ったときも、2 日前に復活して、3 日後にまた止まったからなぁ。今も止まってるし」
「天気運はすさまじいですよねぇ」
「台風も逃げてったしなぁ」
「その代わりに人為 miss を喰らってるけど」
(ネタは省略)
「なんか、どこか行くと必ずネタが発生するよね〜 (^^;
「今回の旅行でも以下略。」

とか、

「次の週末に能登に行こうと思ったんですが、tenki.jp を見る度に雪の確率がだんだん高くなるんですよ!!」
「(五)さんが行くと晴れるよ、きっと」
「あ、その週末は確定申告(の準備)があるからダメ」
「んぁー、じゃあダメだ。」

とか (^^;

そして、たらふくいただいたにも関わらず、あり得ない会計。いつもながら、こんなに安くていいんでしょうか (__;。ごちそうさまです m(__)m

そしてなぜかモロゾフのチョコレエトをもらう m(__;m

対岸(謎)まで帰る小松さんと仕事が残っている今野さんが駅で離脱。残る 3 人で S ガストに行ってぐったり。


かえりみち [鉄道]

解散して上りホームに上がると、西高終が止まっていた。‥‥うぁ、久々の cross seat 付だ! うぅ。でも、T 横線の次の上りは特急‥‥。特急が来るなら渋谷廻りの方が早そうだが、cross seat が呼んでいる‥‥。

で、やってきた特急は cross seat 付だった(爆)ので、結局そちらに吸い込まれる。ちなみに、渋谷で半蔵門線への接続間合いが 10 分以上開いてて、結局ちっとも速くなかった。


しんや [日常]

‥‥うあ、NHK アーカイブス録りそびれた‥‥。名金線のネタだったんだけど。これ、前回も録り逃したんだよな‥‥。



2005/03/07 (月) <なぞ>

にっちゅう [日常]

しごと。


よる [日常]

玄々で定食。

‥‥あうー。しくしくしく。



2005/03/08 (火) <ようたし>

にっちゅう [日常]

しごと。


ゆうがた [日常]

用足し。ついでに TL 浅草橋で宿の検索。


よる [日常]

Printer の ink を買いがてら、きんしちょお植むらで定食。

帰りしな、レジのところでおかみさんが店の若い女の子を指さしつつとーとつに言う。

「ちょっとぉ、この娘、彼氏いないんだって。紹介してやってよー。誰かいい男いない?」

またかいな*1 (^^;

五「あははははははは」
若「;_;
お「‥‥ちょっと、なんで笑ってんの (-.-#
五「なんつーか、人のことよりまず自分をどーにかしろって感じなんだけど (^_^;;
お「ああ、自分? ‥‥あたしがもうちょっと若かったら気が合ってたかもよ? 旅行好きだし。」
五「あ〜、そうかもね?」
若「なんの話ですか (^_^;
お「最近はほら、30 歳くらい離れた couple もいるし」
五「そうね。」
若「だから、なんの話ですか (-.-;

ほんとになんの話なんだか (^^;

キコキコと帰宅。

*1: こないだの長崎でもそんな話が‥‥ (^^;;;


ぐるぐる [日記]

まあね。それでも場所が広い分、横浜よりはましだったが。実際のとこ、あの様相は他に表現のしようがない。ちなみに、帰りに小田原を通りかかったら、東海道線に近いホームに箱根登山の旧型車(現行塗色)と旧型車(復活塗色)の 2 連が停まっていて激しく萌え。



2005/03/09 (水) <かふんしょお>

あさ [日常]

まで仕事。うーん、どの時点で data がおかしくなってるんだろう‥‥。


ひる [日常]

起きてみれば、目元が目脂でがびがび。んあー、今年も来ましたよ、かふんしょお。数日前から目がじんじんしてたし、昨日は仕事をしてても(寒いわけじゃないのに)くしゃみがとまらなかったし。へーちょ。

さらに、詰まった鼻の奥がキナ臭い。案の定、鼻水ではなく膿が溜まっていた。迂濶に鼻をかむと鼻血を吹きそうだなぁ。

まあ、そんなことを行っていても始まらないので、仕事をする。この時期はアトピーも悪化するので、辛いんだよね‥‥。

ちなみにあたしゃ桧にも反応が出るので、大多数の人のかふんしょおが一段落ついたあともしばらく続きます。だうー。


よる [日常]

鍼を打ってもらいに「森の治療院」へ。ちくちくちく。

体調があまりよくないので、早めに沈没。「早め」っても 25 時だけど。



2005/03/10 (木) <いろいろ勃発>

あさ [日常]

起きて風呂に入っていたら鼻血ぶー。かふんしょおの時期は鼻粘膜がいつもより炎症を起こしやすいのでちういなわけです‥‥。

しばらく動けなくなる。だくだくだく。


しゃだん [日常]

初期設定が 40A なこともあってこれまで一度も主しゃ断器が落ちたことのなかった我が基地だが、今朝初めて落ちた。珍しく hair dryer を使っているところへたまたま電気 pot が再沸騰動作に入ったのが原因だったらしい。

UPS の容量が足りていなかった仕事部屋の PC が落ちたので、しばらくドキドキ。幸い忙しい job もなかったので、事なきを得る。重要な data は server にあったし、その server はしっかり backup されていたので、一安心。

しかし、仕事部屋の backup を増強しないとなぁ。UPS を置いてあっても、能力不足じゃ役に立たない‥‥。


ひる [日常]

銀行が激混みです!


さ・とれびじょ〜ん ちゃちゃちゃちゃっ [鉄道]

客先へ向かう途中。泉岳寺で乗り継いだ 2100 形使用の快特は 2109F だった。

Door の脇には、みょーな mark が‥‥。ああ、「電車内映像配信実験」の車かぁ。前はこんな logo ついてたっけかなぁ。しかし、「トレビジョン」って‥‥ (^^;

ちなみに、「世界の車窓から」を放映してました(← 本当)。この辺りの洒落気は「さすが京急」というか。


ひるさがり〜ゆうがた [日常]

客先で打ち合わせの後、少しだけ作業。

銀行巡りがびみょーに終わっていなかったので、早めに離脱。

そしてびみょーに間に合わなかった。しくしくしく。‥‥残りは明日廻らないと‥‥。


よる [旅行準備]

幸か不幸か時間ができてしまったので、TL 浅草橋へ。

宿と指定券は無事希望通り手配完了。それはいいんだが‥‥

五「○月×日の〔銀河〕号、東京→大阪、A 寝台の空席状況はどうですか?」
係「‥‥えーと、23 席空いてますね」
五「にじゅうさんせき?!」(← 思わずしゃべりがひらがなに)

それって、5 席しか売れてないってことじゃん‥‥。いくら休日だからって、それはあんまりだ‥‥。乗って残そう〔銀河〕号‥‥ T_T

そのあと、うっかり散財。だうー。


帰宅後 [日常]

洗濯したり。


またしゃだん [日常]

日記を書いていたら、またしゃ断器が落ちた。今度はなんだ‥‥ (__;

当然ながら、仕事部屋の PC もまた落ちた。日記は server に login して書いていたので、書きかけの分は無事。

それより、録画中の「Air」が‥‥ T_T


ところで [日常]

今日で東京大空襲から 60 年。毎年慰霊の式典が行なわれる都立横網町公園*1は実はうちのマンションから 100m と離れていない(最近マンションが建つまでは部屋から直接見えていた)。例年だとこの日と 9/1*2 は歩道に屋台が出てにぎやかなんだが(慰霊に訪れる人目当て)、今年は節目の年であるせいか、そのような「お祭り」的雰囲気はなかった。

ところで、3/10 が東京大空襲の日であったことはよく報道されるが、実は都の条例「東京都平和の日」に制定されているんだそうな。知ってましたか? 私は知りませんでした‥‥ (__;;;

一方、もはやどーでもいいのだが、いわゆる「自由主義史観」によれば、「侵略したから戦災に遭った」という考え方も自虐史観なんだそうな。なんと言っていいやら。広島*3で千羽鶴を燃やした馬鹿も実は自由主義史観シンパじゃないだろうな。

*1: 旧本所被服廠跡。もともとは運動公園として整備される計画だったが、関東大震災の際に発生した火災旋風によってここで大勢の避難民が亡くなったことから慰霊公園として整備された(大震災の当時は既に被服廠が移転した跡地であったため、多くの避難民が集中していた)。後に東京大空襲の慰霊施設の性格をあわせ持つようになって現在に至る。敷地内に東京都慰霊堂と震災復興記念館がある。2001 年 3 月には東京大空襲の慰霊碑(「東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑」)も建てられた。

*2: 東京都の「防災の日」。言うまでもなく関東大震災があった日だ。余談だが、「防災の日」は地域によって異なります。

*3: 広島にはかの有名な碑文がある。


大空襲とナルチシズム [雑感]

書こうかどうしようか考えたのだが、見つけてしまったので一応書いておく。都議にも自由主義史観の人がいるらしい(ぱっと見には第三者が書いた page のように見えるが、この page はその都議自身のものだ)。

個人がどんな思想を持ってもよいことは憲法で保障されてるから別にいいのだが、書かれていることを読んでいると、「共産党」「左翼組織」に対する敵意、そして恐ろしいまでの「被害者意識」の強さに辟易とする。「偏向を許すな」と仰るご本人がずいぶん偏向してるような。さらに、日本が行なった大規模空襲は当然の権利*4であって、米国に行なわれた空襲は「極悪非道な大虐殺」らしい。「東京大空襲は米国における日本人蔑視が背景にある。そうでなければあのような冷酷な作戦を遂行できるはずがない」と主張しているが、では日本人が蔑視していた中国に対する空襲についてはどう考えているのだろうか(少なくともこの都議は中国に日本が空襲を行なったということを本文中で触れているにも関わらず否定していない)。「中国が空襲を受けるのはどうでもいい」というのであれば、それこそまさに「中国人を人間以下の生物だと見なす人種偏見」ではないだろうか?

我田引水ぶりもすばらしい。ご本人は「天災である関東大震災と人災である東京大空襲の犠牲者を同じ場所で追悼するのは施設の意義を曖昧にする」と主張しているが、ご本人が憎悪する「共産党」や「左翼組織」の人たちが文教委員会の場要望書でそれと同じ主張をしていることには全く触れていない。そして「教職員組合が強引に建設を進めようとした」としているが、一方で墨田区教組は建設地を横網町公園から変更するよう要望書を出しているという。さて、どっちがうそをついている? それとも「土屋氏側の主張に負けて左翼組織が転向した」のだろうか? この要望書では「建設費が高くなるので地下でなく地上に作るべきだ」ともしているが、これも都議の主張と一致しているように見える*5。そもそも、議事録や要望書を読むと、横網町公園内に建設することをごり押しにしているのは当の都側のように思えるんだが。私にはむしろ東京都の「手っ取り早く片付けたい」という態度が見て取れるのだが、ひねくれ過ぎだろうか。

また、史観とは関係ないが「青少年に配慮し、残酷な場面の展示はするべきでない」という主張にも同意しかねる。一方で主張する「東京大空襲の悲惨さや残虐性を余すことなく伝えよ」という論旨とどう両立するのか、頭の悪い私には全く理解できない。本来戦争とは多くの人命が国家の名の下に奪われる残酷なものだ。「普段人の死に触れることのない子供に残酷な写真等を見せる影響は計り知れない」と言うが、ではその残虐さをどう伝えろと言うのか。「諸外国では暴力や死体などの映像表現が厳しい規制の対象になっている」というのは事実だろうが、それは「見せたくないときに見させない権利」を主張する一方、「見せるべきときには見させられる権利」も対になっていると考えるべきだろう。単に「臭いものには蓋をしておけばいい」というのは如何にも無責任だ。自分達が責任を取りたくないから隠しておきたいだけではないのか? 湾岸戦争の際には米軍提供の「空爆の精度の高さを喧伝する空撮映像」ばかりが報道されたが、わたしはその「TV game の画面のような映像」をみて寒気がした。一体その下でどれだけの人が殺されているかが全く伺えない無機質な映像は、Iraq で米兵の死体が引き回されている映像よりもよほど不気味であった。

重箱の隅ばかりつついてすまないが、もうひとつ。「米国は自らの成した大犯罪を隠蔽するために遺体の掘り起こしも禁じた」と主張しているが、そうした遺体の一部(その程度の割合かは判らない)が空襲の一週間後に行なわれた天皇の視察に先だって埋められた(つまり「天皇の目に入らないよう隠された」)とされることについてはどう考えているのだろうか。そうでなくても、かの戦争に関して、日本国民の命を最も軽く扱っていたのは実は大日本帝国政府自身ではないかとさえ感じられるのだが。国民の命より国体の護持を優先していたのは疑う余地もないのではないか。もっとも、そうでもなければ、とても戦争など起こせるものではないが。そして、そもそもそれは国家暴力の本質でもある。

まあ、「市民活動の盛り上がりによって偏向展示を潰した」とやたら声高に叫んでいる辺り、「自由主義史観陣営必死だな」という感じ。冷静さを欠いた文面や論調は、むしろご本人が大嫌いな「左翼」や「極左」に通じるものを感じるのだが、どうだろうか。

実際のところ、私からすれば、「東京大空襲が日本の侵略行為に起因するものかどうか」なんてことはどうでもいい。戦争さえ起きていなければあの大空襲がなかったのは疑いようのない事実だ。都議は「昭和16年12月パールハーバーへの攻撃で日米戦争が始ま」ったと書いているので、日本の真珠湾攻撃が開戦を決定づけたことは否定していないのだろう。であれば、それを行なった日本に日米戦争*6に対する責任が全くないということはあり得ない。つまり、東京大空襲が America による一方的な犯罪であるということもあり得ない。おおよそすべての侵略戦争が「防衛」の名の下に行なわれるであろうことを棚に上げても、多くの人命を戦争の惨禍に巻き込んだ責任はあまりにも重いものだ。これは他国民に対してだけではなく、自国民に対してももちろん言えることだ。現在の憲法前文こそは、その反省を表わしているものだと、私は考える。

慰霊の式典に関連して、TV の interview に応え「あんな思いはもう二度としたくないです。‥‥戦争はいやです」と泣き出すのをこらえて語っていた老婦人の言葉が胸に染みる。憎むべきは戦争それ自体だ。そこにはいかなる「大義名分」も成立しない。戦争に勝者などいないのだ。私には安易に戦争や武力を容認する立場はどうしても取ることができない。

ところで、土屋某なる議員が所属する民主党は平和祈念館建設を推進してるようですな。

*4: この都議は、「日本が中国で大規模都市空襲を行なった」とする内容の展示が予定にあることに対し、それが事実かそうでないかということには触れず、「このような展示は『日本はこんなことをしたのだから東京大空襲は当然の報い』という誘導で、偏向だ」として非難している。まるで「東京大空襲以外は取るに足らない事件で、東京大空襲だけが許し得ない戦争犯罪である」という論調で、気持ちが悪くなる。

*5: 都議はどちらとも明記していないが、わざわざ「住民から『震災と戦災を同じ場所で悼むのはおかしい』『地下の施設は建設費がかかりすぎるのではないか』と疑問が出された」と取り上げているくらいなので、少なくとも否定する立場ではないのだろう。

*6: と都議は書いている。「日本は Asia を解放した」という立場からすれば、「Asia は敵ではなかったので、戦争はあくまで日本と America との間のもの」ということなのだろう。



[後日へ続く]

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この日記は、GNSを使用して作成されています。作製者の GORRY さんに感謝 m(__)m