「書きかけの歳時記」
2004/04版 その3

(since '05.04.25)

この日記は不定期に更新されます。なんにせよ、大したことは書かれないはずですが。

取扱上の注意

[前日へ続く]

2004/04/21 (水) 晴 <走り回る>

あけがた

眠れないので、お仕事。

合間に〔南風スケッチ〕の空き状況を確認。‥‥微妙だな。

ひる

用足しに出かける。

まずは近くの郵便局へ。「手続きに漏れがあるから」と呼び出されたので、印鑑を持って出かける。

そのまま法務局の墨田出張所へ。理事会の用事で登記謄本を取りに出かける。

ゆうがた

一旦謄本を自宅に置き、今度は浅草橋へ。

まずはトラベランドへ。空席状況を改めて確認。高知→窪川間の〔南風スケッチ 3〕号は希望の席に空きがあったので、乗変。阿波池田→高知間の〔南風スケッチ 7〕号は進行後ろ向きになるかもしれない席しか空いていなかったので、変更を見合わせる。こちらは既に 1 度乗変しているので、手数料を払ってまで変更をかけるのは、ちょっと微妙。

それにしても、担当者は「変更の前後が、同じ区間で同じ時刻なのに、似て非なる列車名」という変更に困惑気味。窓口担当者が知らないということは、やっぱり JTB 時刻表にはこの件について記載がないのかもしれない。〔南風スケッチ 3〕号の空き状況を見て、「もう残りわずかなようですので」なんて言っていた*1し。

さらに先日たプロも出現したという「森の治療院」へ。いつものように鍼を打ってもらう。かなりまずい状態だったので、念入りにやってくださった。今倒れるわけにはいかんのだ (^^;。ちなみに、連休に旅行に出かけることは知られているので、施術中の会話は専らその話題。

*1: 「スケッチシート」は設定列車の 1 号車 9・10 番 ABCD のみ。つまり、元々その「列車」には 8 席しかないことになる。少なくとも JTB の端末で空席状況を見る限り「席番設定なし」と「発売済」は見分けがつかないので、こういった中途半端な席番しか設定がない列車は「売れてしまってほとんど残がない」ように見える。実際、「元々 8 席しか設定がないんですよ」と言っても怪訝そうな顔をしていた。

よる

一旦家に帰ってじてんさを置き、大江戸線で都庁前へ。

所定の 5 分前に玄々に着く。しばらくしてあかりちゃん登場。その直後に塩兄から電話が入り、まだ少しかかりそうとのことなので、先に店内へ。席の準備ができるのを待っている間に内川さんが到着。

席に着いてしばらく待っていると、塩兄が到着。Full member が揃ったところできっぷを引き渡し、然る後 4 人でしゃぶりまくる。しゃぶるのよー!

なぞのでざーととか、「塩兄の夢のツッコミどころは」「最大のものは『私は鉄ではない』というところだよね」とか、「面は割れてるけど名前が知られていないようなので、あかりちゃんは名刺を置いていくように」「えっ、どっちのですか?(爆)」とか。

お茶ができるところを探して新宿駅まで漂う。めぼしいところがないので、そのまま台所に行くことに。途中で内川さんと別れて台所に行き、飲み物を買ったはいいが、店内は満席。仕方がないので、座れる場所を求めて店外へ。

結局束本社の下で植え込みの縁に座り、しばらく打ち合わせ。大まかに方針を決定。続きは高松で(爆)。

南口へ向かう 2 人と別れて、束本社の直下をくぐって西側の道路に降り、大江戸線に潜る。内回りの都庁前終で帰宅。


2004/04/22 (木) 晴 <出ない日>

あけがた

やっぱり眠れないので、お仕事。

32 時頃、腹が減ったので近所の弁当屋で唐揚げ弁当を買ってきて喰う。腹がくちたら、ようやく眠くなってきた。ぐぅ。

ひる

暑いな。

閉じこもって、仕事。しまった、CPU core の document が旧いのしかない‥‥。

よる

22 時頃、さすがに腹が減ったので飯を喰いに出る。千歳の「加真呂」でサービスステーキ。固い。むぐー。

ほかーん

『〔なは〕号で行く「さよなら鹿児島」tour・1 日目』を補完しました。すいませんね、更新遅くて。あー、他にも熊本(中略)広島(以下略)

めも

ImageMagick の convert で写真を回転させると、EXIF data をちゃんと保存してくれる。今更何を、と思われるかもしれないが。


2004/04/23 (金) 晴 <買い込む日>

ゆうがた

気分転換にアキバに行ってみる。

なんとなーく LaOX を覗きに行ってみると‥‥をを! KATO の EF65-1000(後期型)がある!! 早速買い込んでみたり。相変わらずここの在庫は割と謎。

よる

今度の理事会向けの文書を作ってみる。材料は以前に集めてあるので専ら書くだけなんだが、やっぱりそれなりに時間がかかるよな。


2004/04/24 (土) 曇 <ダメ/肉>

あさ

寝たのは 30 時なのに、なぜか 10 時に目が覚めた。なんか眠れないので、そのまま起きて仕事。

ひる

なんか「当たった」というハガキが来ていたので、ダメな event へ行ってみる。開場は 1230 時なのだが、早く行っても鬱陶しいだけなので、1330 時の開演直前を狙って出かける。

‥‥というわけで、1325 時に現着。既に前説が始まってたりして。ちょっとぎりぎりすぎたかしらん。まあいいや。自由席なのだが、開場の中央付近に 3 席連続で空いている場所があったので、その真ん中に座ってみる。

今回の event は完全無料*1なのだが、出演者はかなり多い。というわけで、以下は敬称略。

最初は「クロノクルセイド」の corner。‥‥川上とも子うるせー。ていうか、音響の setting が悪すぎ。高音が反響する上に音域を絞ってないもんだから、甲高い声で喋られるとキンキン響いて鼓膜が破れそー。トークの内容自体はそれなりにおもしろかったが。最後は千葉紗子の生歌(ED 曲の full chorus 版)。こういう歌は難しいよなー。無難に歌い終えたのは、さすが。

次は「MEZZO」。第 1 話を丸々上映。ただそんだけ。以上。‥‥なんやねん。

挙げ句にここで 20 分もの休憩。ダレまくる会場。先き行きに不安感が漂う。

休憩明けは、「光と水のダフネ」。「ちょっと用事があって」と video letter でぶっちゃける中原麻衣を除いた regular 陣が勢ぞろい。岩田光央、初っ端から「あっ、ギャルがいる、ギャル! (黄色い声援を浴びて)ヤッベエエエエ!!!」と絶好調。ダレていた会場は一気に hi tention に。ていうか大爆笑。

しかし、女性陣のいじりかたやらツッコミの入れ方やら間の取り方やら、talk の根底にさだまさし風味*2が色濃く、実にしっくりっつーか、安心して笑い転げる。やっぱし、影響受けてるのかなー (^^;

ところで、女性陣は、見事に傾向がバラバラだな。大原さやかは

岩「まずはこの中で一番大人な大原さやかさんに訊いてみましょうかね」
大「あ、うん、大人よ、大人よ、私。」
岩「いや、あの。ほんとの大人は自分のこと『大人、大人』って言わないから」
大「(笑い崩れて何も言えなくなる)」
岩「ぜんっぜん大人じゃないじゃん」
大「(笑いながら)そうだよねぇ〜〜‥‥」

と、冒頭からボケまくるし。植田佳奈は不思議ちゃんだし。浅野真澄はけたたましい上に自分の「可愛らしさ」を appeal しようとして植田佳奈から「痛いよ‥‥」とツッコまれるし、甲斐田裕子は喋らないし。それにしても、浅野真澄はほとんど「孫策伯符」まんまだな。むしろ逆か。

そんなわけで、堪能した。今回の event はこれを見に来たと言っても過言じゃないな。

最後は「まぶらほ」。こちらは既に放送が終わってしまっていることもあってか、「お疲れさん」という雰囲気。Talk は相変わらず松岡が引っ張っている。司会者は単なるネタ振りに。

抽選会の後、event 終了。危うく 5 番違いで「まぶらほ」の等身大 pop が当たるところだったのだが、外れたのは運が良かったのか悪かったのか‥‥ (^^;

*1: 応募制ではあったのだが、応募に際して商品を買う必要もなかったし、web 上の form で応募可能なのでハガキなどを送る必要すらなかった。

*2: ごく一部で非常に有名だが、岩田光央氏は(ま)。一番好きな歌は「道化師のソネット」と「案山子」だそうな。

ゆうがた

Event 終了は 1730 時。次の予定は上野場面 2030 時なので、時間調整のためアキバへ。

あちこちうろうろ。LaOX hobby 館では、「電車で GO! FINAL」の店頭 demo を女の子二人連れがきゃあきゃあいいながらやっているという珍しい光景を目撃。しかも、予想以上におもしろかったらしく、発売されたら買うらしいですよ? 今度のはウテシとレチに分かれて 2 人 play もできるので、楽しんでいただきたい。

ところで、おそらく全く同じ disc を使っていると思うんだが、6F では対向列車とすれ違うときや駅に停車するときなどに描画のもたつきが出る(時間の進み方が遅くなる)のに対し、3F ではその現象が発生しない。Pick up の汚れ具合いの違いによるのなら、play 時は clearning じゅーよー、てことで*3

最後にタムタムで漂っているときに今野さんから入電。末広町交差点に近くにいるというので、合流して、たプロ・なあくさんも含めた 4 人で一緒に上野へ向かう。

*3: Pick up が汚れたことで読み込み時に retry が多発し、data 量が多いときに読み込みが間に合っていない可能性がある。

よる

というわけで、10 人で久々に太昌園の肉をたんのーしまくる。はふぅ。

たんのーしまくったあとは、今野さんと一緒に御徒町駅まで。そこで別れて、自転車で帰宅。


2004/04/25 (日) 曇のち晴 <組み立て>

あさ

さすがに眠かったので 27 時頃寝たのだが、やっぱり 8 時頃目が覚めてしまう。なんかぼーっとしているのだが、二度寝はできそうな状態じゃないし、どのみち今日は午後一番で荷物が届くので、そのまま起きることにする。

そんなわけで、理事会向けの文書書きの続き。結局最終的に 8p になった。PDF に変換して、せっかくだから関係者に mail で送りつける。

ひる〜よる

「光と水のダフネ」のインターネットラジオを聴きながら、届いた荷物の設置場所を確保すべくもそもそと 苦言を呈して 片付けているうちに、待望の荷物が届く。

空間を確保し、傷防止用の cushion を敷いて、早速組み立てを始める。ゲラゲラ笑いながら家具を組み立てている図は我ながら間抜けだが、気にしたら敗けです。(← 誰に?)

というわけで、組み立て終わった。アクリルのでっかい円盤が無事に全部収まりました! また一歩野望に近づいた。これで sofa を移動する準備がほぼ終わり。


2004/04/26 (月) 晴のち一時雨 <駆け回る>

あさ

27 時頃寝たのに、やっぱり 7 時頃目が覚める。もそもそと起き出して仕事。

午前中は銀行巡り。むちゃくちゃ混んでると思ったら、給料日明けの月曜日なんだな‥‥。

ひる

いつもより早めに客先へ。会議前に打ち合わさる。ところで、また今日も行ってみると file system が壊れてて mail が読めないんですが‥‥?

会議。うう、いかん。眠くなってきた‥‥。

よる

若干復旧作業したり追加で打ち合わさったりしたあと、早めに離脱。

約 30 分延で理事会へ‥‥と思ったら、管理会社の担当者もちょうど到着したところだった。列車を乗り間違えて中野坂上に行ってしまったらしい。というわけで、理事会開始。

今回は問題児が「私は明日だと聞いてましたので、今日はダメです」と、自宅にいるにも関わらず欠席を決め込んだので、順調に進む。それでも、組合総会の議題に関わる内容だったので、2 時間ほどかかってしまう。

終了後、理事の 1 人の ADSL の設定に付き合ったあと、帰宅。


2004/04/27 (火) 晴 <引き籠もる>

ひる

準備やら仕事やら。落としたインターネットラジオ聴きながら。岩田光央さいこー。ていうか、中原麻衣の不幸っぷりと言うか、へたれっぷりが光る。そういえば、先日の event で、主な character と cast が「似ている」という話になったときも‥‥

誰か「今日はいないけど、麻衣ちゃんとマイアはどこが似てる?」
岩田「そりゃあ、不幸なところでしょう」
一同「(笑)」
岩田「本人は『幸せだ』って言うんだけどね」
大原「そう! そうなのー。でね、『私は幸せです』『幸せです』『幸せです』って 3 回言われると、『あー、不幸なんだなー』って思うの〜」
一同「(大爆笑)」

なんて会話が。役に起用された理由も「声が不幸そう」だそうだし。もちろんそう言われたときも「ちょっと待って! 『私は』幸せだもん!」と反応してたしねぇ。まあなんつーか、「ムキになるところがかえって怪しい‥‥」という (^^;

ちなみに 荒鷲 グロリアと浅野はというと。

浅野「(幼い子供のような舌足らずな口調で)あのねー、あのねー、かすみんはねー、すっごくかわいいのー」
会場「(困惑気味の薄い反応)」
浅野「(めげずに『可愛らしさ』を appeal し続ける)」
会場「(いったいどうツッコんでよいものやら‥‥という沈黙)」
浅野「(もはや本人ですらどうしようもなくなって黙り込む)」
植田「(ボソッと)‥‥かすみん‥‥痛いよ‥‥」
会場「(大爆笑)」
浅野「『痛い』って言われた‥‥ ;_;
岩田「おまえが似てんのは『馬鹿なところ』に決まってんじゃねーかバーカ」
浅野「ナーンダヨー! もー! ああ、ムカつく‥‥ T_T

まあ、ねぇ。(^^;

よる

出発前、最後の鍼を打ってもらいに「森の治療院」へ行く。

‥‥徹底的にやっていただきました。なにせ、今回はわたしが動けなくなると重要な目標の「うどんや巡り」ができなくなってしまう。私一人の身体ではないの。

両国駅前で喧嘩を売ってきた馬鹿車*1(ちなみに乗っていたのは相撲取り)と口論したあと、松屋で豚めし喰って帰宅。

帰ってからは支度の続き。宿やレンタカーの申込み控えを印刷したり、着替えを詰め込んだり。

なんだかんだで 30 時になってしまったので、いい加減に寝る。ああ、組合総会の議案書の手直しが終わらない‥‥。ていうか、管理会社は委託業務の一環として議案書の作成を請け負ってるのに、なぜこんな「日本語になってない」議案書を作ってきますかね? しかも、その手直しをこちらに丸無げするというのは、筋違いもいいところ。

*1: 交差点内を直進していたら(もちろん左端)、右折車両が中央線を越えてわざわざこちらの目の前まで出てきて停まり、それを回り込んでよけたら「こんなとこ走ってんじゃねーよ」と罵声を浴びせてきた。これが結構いるんだよな、この手合い。


2004/04/28 (水) 曇 <「四国巡りと只見線ツアー」0 日目>

ひる

しごと。なんとか切りのいいところまで終わらせる。

‥‥努力をしているところで、理事会の仕事で割り込みを喰らってみたり。ぐあー。っていうか、なんで管理会社がやるべき仕事までこっちでやらないかんのだ。俺はあんたらの下請けか? だったら金寄越せ >管理会社

よる

慌てて支度をして出発。結局 30 分延。

‥‥こんなときに限って bus が来ません‥‥。最終的に 40 分ほど遅れて錦糸町へ。

そして、しゃぶる。しばらくして、会社帰りに公衆立入による抑止を喰らって同じく遅れたあかりちゃんが到着。到着直後、「名刺を忘れた」と家まで取りに戻っていった。なんだかなー。

ともあれ、しゃぶりまくる。今日はいつもに較べて発車が 1 時間早い。とにかくしゃぶる。一方、いつもどおり愉快な増田様 :-D。それにしても、あかりちゃんが戻ってきません‥‥。

‥‥いよいよ暗雲が立ち込めてきた。迫る出発時刻。来ないあかりちゃん。これは「いい人」確定なのか?! 当初予定を 10 分繰り下げて待つが、一向に現れない。スリル! サスペンス! そしてアクション!(あ、くしゃみが‥‥)

もう待てない。いい人だったことにして席を立とうとしたそのとき! ‥‥やっと来たよ‥‥ (-.-;;。自分の分はこれくらいでしょ、という金額を置いて、あかりちゃんを追い立てるように一足先に離脱。行ってくるさー。

ホームで数分待って、2134 発の久里浜行に乗り込む。東京地下 1 番に 2142 着。地下 2 番に停まっていた国鉄色の 183 系(特急〔ホームタウン成田〕・千マリ 22 編成)に激しく萌え。

いつものように、9・10 番ホームまでえっちらおっちらよじ登る。途中、bag の shoulder belt の部品が壊れかかっているのに気付いて真っ青になる。帰ってくるまでもつかなぁ‥‥。

ホームには 2148 着。待つことしばし。2150 時、品川方から〔サンライズ瀬戸・出雲〕が入線。‥‥長いな。よくよく考えてみれば、14 両編成というのは、在来線でも最長の部類に入るのか‥‥。今日の〔サンライズ瀬戸〕は米イモ I1 編成。基本番台車の top number だ。

はじめてのさんらいず

早速乗り込む。今日の寝台は 2 号車 13 番(「シングル*1」)。東京方の車端部なので、3 号車の扉から入る。

個室に入ると‥‥さすがに数少ない平屋個室だけあって、天井は高いな。個室内の寝台幅は、見たところ B 寝台の標準である 70cm 程度。入口の扉は足下側の端にあって、扉のない部分の寝台脇は荷物置き場のようになっている。が、その部分の幅は 20cm 程度しかなく、荷物を置くと寝台部分にはみ出て、横になったときに身体と干渉して狭苦しい。足下のほうに荷物を置ければいいのだが、扉の位置が足下側の壁ぎりぎりにある上に扉前の開口部は荷物を置くには狭すぎるし(= 荷物置き場と同じ幅なのだから当たり前)、足下側の壁に付いている棚も荷物を置けるような幅ではない。衣紋掛けもあるが、hook はあまり大きくなく、重い荷物を書けるともげそうな気がするほど*2。これだけ空間があるんだから、荷棚のひとつも作ってくれればいいのに‥‥。これじゃあ、単にだだっ広いだけ*3じゃん。

せっかくなので、他の寝台も見に行ってみる。まずは隣の「シングルツイン」を覗いて‥‥見たが、すっげー狭いっすよ? 上段の窓が大きいので上・下段の差異は少なく、2 人で利用するならそれなりに merit はあるが、それにしても荷物を置く場所がほとんどないので、かなりびみょー。1 人で利用するなら上段を荷物置き場として使える*4が、それだけのために 9,170 円を払うのはかなりもったいないし(本来ならシングルに十分な荷物置き場があれば事足りる話だ)、2 人で利用するには中途半端すぎる(「ソロ」を 2 つ使うのとほとんど変わりがない)。個室にこだわりさえしなければ、荷物置き場が多いだけ解放 B 寝台の方がましに思える。

さらに、同じ 2 号車の 2 階建て部分の「シングル」を覗いてみる。2 階建て部分はさすがに天井が低い。私くらいだとほとんど気にならないが、1800mm くらいある人だとかなり窮屈かも。「mm」で言うな。個室内の天井の高さは通路部分とほぼ同じなので、通路の天井の高さが気にならない人なら問題ないだろう。肝心の個室内だが、限界の関係で、上階と下階とでは寸法に若干違いがある。

というわけで、全体的な居住環境は平屋や上階の方が優れているような気がする。ただし、車輛の横揺れに対して敏感な人は、平屋や下階を選んだほうがいいだろう(平屋の寝台面は一般の下段と同じ高さ、下階の寝台面は車体の支持部よりさらに下に位置している)。一方、平屋部分は構造上 2 階建てにできない部分、つまり車端部の台車の上に位置しているので、台車からの振動や連結面からの騒音(隣の車輛の便所などへ行き来する人の通行音を含む)の影響を直接受けるので、それが気になる人は 2 階建て部分を利用したほうがいい。ただでさえ、JR 型の車輛は車体の壁が薄くて騒音が筒抜けなので*5

ついでに、隣の 3 号車の「ソロ」を見に行く。‥‥さすがに狭いな。上段と下段を合わせてちょうど「シングルツイン」1 室とほとんど同じ広さ。だが、一応上段も下段も直立するだけの空間はある。下段には特に荷物を置く場所がないので、荷物は入口付近の床か寝台の上に置くことになる(薄くてあまり長くない荷物であれば、入口脇の上段への階段下部分に置くこともできる)。上段はその「床面」すらないに等しいが(階段部分のみ)、下段の入口の上部に当たる部分にちょっとした荷物置き場がある(ただ、それほど広くはない。あまり厚みのある荷物は入らないだろう)。枕の方向は上・下段で揃えてあるらしく、私が覗いた個室では、上段は入口側が頭、下段は入口側が足下になっていた*6。いずれにしても、かなり圧迫感を受けるだろう。特に、寝台のすぐわきが壁、というのが辛い。下段は上体の両側を壁に挟まれることになるし、上段も入口側は壁ではないものの転落防止用の板状の仕切りがある。これに較べれば「シングルツイン」の方が壁が少ない分まだまし*7かもしれないが、いずれにしても、これまた個室であることに拘らなければ解放 B 寝台の方がよほどいい。

結局のところ、非常に造りが中途半端。内装も木目調ではあるものの基本的には plastic なので、むしろ安っぽさを強く感じる(これは車輛の登場時に品川駅で行なわれた内覧会でも感じていたことだ)。なんだかなー。改めて、〔なは〕の「ソロ」がいかに良くできていたか*8を強く思い知らされる。

ちなみに、shower room は〔北斗星〕のものより小綺麗だった。街中にある coin shower と同じ unit をそのまま使っていると思われる〔北斗星〕のものよりはしっかりして見える。この辺りはさすがに「住宅資材 maker と共同で開発した」と自慢するだけのことはある。

そうそう、4 号車の「シングルデラックス」「サンライズツイン」、5 号車の「ノビノビ座席」は見に行かなかった。「シングルデラックス」(A 個室)と、「ノビノビ座席」(横にはなれるがリネン類はなく、料金上も指定席扱い)は別格だし、なにより遠いので。ただ、1 人当たりの料金が「シングル」と同額の「サンライズツイン」は、ちょっと見ておきたかったような気もする。

そんなこんなで、2430 時過ぎに寝てみたり。

*1: 「シングル」は〔サンライズ〕のみにあり、かつ〔サンライズ〕の寝台の大多数を占める個室寝台で、7,350 円。同じ 1 人用個室である「ソロ」よりもゆったりしているのが特長とされ、「これからの個室寝台の規範となるべき設備」とまで書いている雑誌もあるのだが‥‥。

*2: せめて耐荷重が書いてあれば‥‥。

*3: しかも、横になってしまえば上部空間がいくら空いていても全く意味がない。せめて足下部分の上部空間に荷物置き場があれば、「シングル」の居住性はかなり変わるだろう。

*4: 「シングルツイン」という奇妙な名称は「2 人利用も可能な 1 人用個室」という形態から由来しているらしく、上段は制度上「補助ベッド」として扱われている。1 人利用時は 9,170 円、2 人利用時は補助ベッド利用料として 5,250 円が加算される(1 人当たり 7,210 円)。

*5: 以前に 373 系に乗ったときにもげんなりしたが(乗り慣れた 165 系に較べて明らかに騒音が筒抜けだった)、夜行専用の 285 系でもそうだとはさすがに思わなかった。24 系や 14 系や 583 系に較べて、これまた明らかにうるさい。

*6: これは操作卓のある方に頭を向けた場合の話で、もちろん逆向きに寝てもかまわない。

*7: 「シングルツイン」の場合、上段へは階段(個室内にある)で登るようになっており、その側面は壁になっているのだが、私が覗いた個室の場合、下段は入口側に頭を向けるようになっていたので、上体の片側は壁がない。また、上段は解放 B 寝台の上段と同じく転落防止 belt がある構造で、壁では仕切られていない。

*8: 上段はやや狭いが、下段は寝台幅も解放 A 寝台と事実上同じ幅があり、着替え時に直立できないことを除けば非常に快適。ちなみに、「ソロ」はどの列車でも 6,300 円(客車 2 段式解放 B 寝台と同額)。


2004/04/29 (木)


2004/04/30 (金)


[後日へ続く]

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