「書きかけの歳時記」
2008/11版 その3

(since '05.04.25)

この日記は不定期に更新されます。なんにせよ、大したことは書かれないはずですが。

取扱上の注意

間違って検索サイトから来られた方へ(よくある検索 pattern)

アンテナ管理者の方へ


[前日へ続く]

2008/11/21 (金)


2008/11/22 (土)


2008/11/23 (日) <どなどな>

緊急入院 []

‥‥‥つーても本人じゃなくて車がですがね。

発生は 1750 頃。現場は長野県南部、国道 152 号線を北上し、兵越峠を越える迂回林道から国道に復帰する交差点。峠から降りてきて、国道との合流地点にある案内看板の手前で一旦停止した直後、突然「ぶるぶるぶるっ」と失火のような振動があった後、engine 停止。

早速状況を check。まず真っ先に電源系を疑ったのだが(battery terminal の抜けとか。そこから電源や GND をいろいろ繋いでるので。私は自分のやることを結構信用していない)、別線で配線を引いている head light はついたままだし、ACC 電源も純正・「バッ直」とも生きている。油圧計や油温計も生きてるので、IGN 電源も無事。ここまで無事なら、「点火系のみ死亡」ということはあまり考えられない。

次に gas。普通はまずこちらを疑うものなのかもしれないが、山越えを考慮して浜松 IC を降りてすぐに給油してあったので、あまり心配してなかった。案の定、gauge は「F」側へ振り切ったまま。Trip meter を見ると「口まで給油」のあと 85km 弱しか走っていないので、まあそんなもん。

電源も燃料も無事、何らかの異臭もしていない。というわけで、再始動を試みる。実は先日 oil を換えて以来、突然負荷が軽くなったとき(idling 中に D→N と切り替えるとか、軽〜く accel を踏んで back しつつ accel をぱっと離すとか)に失火するという現象が発生していたので、そのせいかと思って cranking してみると‥‥‥何やら妙に音が軽い。何回か試しているうちに、とうとうセルモーターが「ぎゅいーん」と空回りするような音になってしまった。どうやらタイベルが逝ったっぽい。うぐぅ‥‥‥

携帯を見ると、au はなんとか電波を拾っていた。ちょうど前日の 16 時に任意保険が切り替わったばかりで、保険に付帯しているロードサービスの詳細がわからない。車にパンフを印刷して入れといたはずなんだが、それも見当たらない。JAF の service guide はいつもの場所にあったので、とりあえず JAF に電話。

困ったのは場所の説明。「長野県と静岡県の県境附近で、国道 152 号線とその不通区間を抜ける迂回林道との長野県側の交点」と言ったところで、service center の人が解ってくれるはずもなく。「周りに何か目印になるものはありませんか?」と言われても、見渡す限り山林で、もうすっかり日も暮れているのに、灯りの一つも見えない。どのみちレッカーでまた兵越峠を越えるのは非現実的なので(越えられたとしても修理工場がありそうなのは遥か遠くだ)、「とにかく国道 152 号を長野県内から静岡県に向かって登ってくれば判る」というところに話を落ち着けて、到着を待つことに。

できるだけ邪魔にならないように車体の重量を使って車を 2m ほど転がし、三角板を置く。こういうとき、電源さえ無事なら電動パワステは効くので、ありがたい(一般的な油圧式なら engine が動かなくなったところでパワステも死亡だ)。

やや急なヘアピンカーブとは言え、一応は T 字路なので、道幅がそこそこあったのは交通を最低限妨げないという点では幸いだった。峠を降りる側は curve の外側で、short cut していなかったこともあり、道路のやや外側にいたのも幸いした。本当ならもっと curve の外側に止まっていたら本線(下界側と林道との間)の交通を全く阻害しないで済んだのだが、逆に峠方向の国道を塞いでいた可能性があった。‥‥‥最初は「どうせこの先の国道は行き止まりなのでそっちに寄っていたほうがまだ良かったかな」と思っていたのだが、レッカーを待っている間に住民と思われる車が出てきて麓へ降りていった @_@; ので、「少し減速すれば横を抜けて全ての方向にちゃんと通行できる」程度の場所に停止してしまったのはむしろ運が良かったようだ。

街灯もない山中の曲がり角だし、車体も濃色で夜闇に溶け込みやすいので、本来なら室内灯をつけっ放しにしたいところだが、すでに battery monitor はそこまでの作業と cranking によって「要充電」level に落ちている。照明取りを兼ねて、車両の maintenance 用に積んである電池式の LED スタンドをつけておくことにする。

ちょうど準備が一段落ついたところで、レッカーの driver さんから電話が入った。再度場所を説明。なんとなく判ってもらえたところで、念の為に状況説明をする。「Battery 上がりではなく、電源系は生きている。燃料もほぼ満タン。曲がり角で停止中、突然 idling 不調とともに engine が停止し、cranking してみたが妙に軽い音がするので、タイベルじゃないかなと‥‥‥」と言うと、「あー、それは多分タイベルですねー。じゃあ、これからキャリーカーで向かいます」。

JAF の call center からは「近くで作業をしている車がないので、到着まで 2 時間くらいかかります」と言われていたので、腹拵えを始める。幸い、夜食にしようと思って浜名湖 SA で買っておいた富士宮焼きそば 2 pack と鰻の蒲焼弁当がある。飲み物も 500ml PET bottle が飲み掛けを含めて 4 本。日がすっかり沈んでしまったのでしんしんと寒くはなってきたが、ひもじくなることはない。

とりあえず焼きそばを 1 pack 喰ったところで、今度は記録簿の点検。前の owner からは「6 万キロくらいでタイベルを換えている」と聞いていたのだが、どうも記録簿には記載がない。そういえば、以前車検整備をやったときに Bonne120 さんが「ほんとに換えてる? 記録簿にはなんにも書いてないんだけど」と言っていたのを思い出した。実際、車検整備の記録簿(しか入っていなかった)の交換部品に T ベルはない。そこで直接電話をかけて訊いてみると‥‥‥なんと、「前回 6 万キロで換えたのは、予測交換ではなく、やはりベルトが切れたからだった」ことが判明した。がーん。

さらに、話しているうちに、「だんだん思い出してきましたよ。実はその前にもやっぱり一度切れて交換してるんですよ」。つまり、平均 3 万キロに一度の割りで切れていたことになる。今が 11.5 万キロくらいなので、むしろよくここまで切れなかった、と言える。しかも、以前の 2 回とも限界走行をした直後だったという。今回も延々限界走行をしてきたところだ(違うのは、前の 2 回が走行中に切れていて、今回は停止中に切れたということくらい)。よほど限界運転は T ベルに負荷をかけるらしい。うーむ。

いやしかし、よく峠越えの真っ最中に切れなかったもんだ。もし登っている途中で切れていたら延々 back で降りなければいけないところだったし(しかも途中に非常駐車できるような場所はあまりない)、下っている途中なら、静岡県側よりなお道幅が狭い上に途中で foot brake も効かなくなっていた恐れがある(何せ peak からずっと 2nd 固定でずるずる降りてきたくらい。それでも最大 50km/h くらいは出ていたので、curve では foot brake 併用)。ちょうど林道を抜けたところで、一連の区間ではかなり道幅の広い場所で、なおかつ停止中に切れた、というのはかなり幸運だったと言える。静岡県側へ抜けていく車がなんだかんだで 10 分に一台以上の割りで通っていくので(これはびっくりだった。逆向きは 1 台しか来なかったが)、もっと狭いところでフン詰まっていたら、大迷惑になるところだった。

さらに時間を持て余したので、SD/MMC driver の debug(爆)をしているうちに、レッカーが到着。どこへ持っていくかという話になったんだが、峠を越えるのは多分いろんな意味で大変だし、抜けたところでどこまで持っていっていいものか判らない(工場がありそうな町ということになると佐久間か二俣?)。レッカーの driver さんも「あっちはほとんど行ったことがないんで‥‥‥」ということなので、なおさら。長野側なら飯田か伊那だが、まあ一番近いし飯田が無難だろう、ということでともかく飯田に持っていくことに。レッカーを方転して車の下側につけ(道幅が広かったので難なく可能だったのは幸い)、車の向きを変え(パワステが生きててほんとによかった)、車重を活用してcarrier に押し込む。障害がほとんどなかったので積み込み自体は 10 分かからずに終了。

飯田へ降りていく途中で今後の相談をする。よく走ってる type とは言え、T ベルの在庫を持っている工場はまずなく、ディーラーだけでなく工場自体も営業系を除いて連休中はまず休んでいるとのこと。レッカーさんの工場だと車検などが入っているので修理上がりは早くとも金曜頃になりそうだというが、他に持っていくあてもないし、保管場所の問題もあるので、そのままお願いすることにした。

「T ベルだけだと多分 2〜3 万ですけど、この engine だと、T ベルが逝くときは大概バルブもくっついちゃうんですよねぇ‥‥‥。その場合は 12〜3 万くらいかかりますよ」と言われ、戦々恐々 (-_-;。さっき電話で「前回はいくらぐらいかかったか」と訊いたら、「はっきりとはちょっと覚えてないです。多分忘れてしまうくらいの金額、確か 2〜3 万とかだったはず。大きな額だと shock で覚えてるはずなんで」と言っていたので、大丈夫だと思うんだが‥‥‥。

とりあえず T ベルを交換して engine を廻してみれば valve が助かったかどうかは判るそうなので、まずはそこまで試してもらうことにする。Valve を見るには engine を開ける必要があるが、ヘッドカバーパッキンは実は家に期せずして買い置きがあるので、自走が可能なら帰ってからやりたいところ。「T ベルだけでいいですか? 一緒にウオポンもやってしまっては?」と言われたので、以前に交換したことがあるか前の owner に訊いてから改めて決めることにする。一緒にやっても工賃はほぼ誤差なので、もし前回とかにやっていなかったら一緒にやってしまうのが吉。

高速 bus の停留所に近いビジネスホテルの前で降ろしてもらい、レッカー代を精算。無料分を引いて 47km、3 万円弱の出費。しくしくしく。車はそのままドナドナされていきました。Valve が無事だといいな‥‥‥。

部屋に入って web を見てみたら、任意保険のロードサービスは距離無制限(ただし保険会社指定の工場まで)で無料だそうな。がーん。しかも、今回のレッカー業者さんもそこの指定工場の一つ。うぅ‥‥‥。ロードサービスのみの利用であれば料率にも影響がないそうなので、そっちを使ってれば保険料の元が取れてたのに‥‥‥(← えー)。ちなみに、修理中の代車費用も無料だそうなんだが、仮に普通車が出てくるとして、東京までは日中の高速代よりも高速 bus の運賃のほうが安いので、荷物を自分でしょうことを考えてもそちらは結構微妙。近場だったらありがたい service だと思うけどね。

しょんぼりしながらもう一つの富士宮焼きそばと鰻の蒲焼弁当を喰う。ちゃんとした bed は 3 日ぶりでもあったので、朝の高速 bus だけ予約して、早々に沈没。残りは後日補完します‥‥‥(多分)。



2008/11/24 (月) 曇のち雨 <疲れた‥‥‥>

単機回送 [日常 / FreeBSD]

‥‥‥むしろ「中の人だけ回送」と言うべきか。

なんだか 5 時過ぎには目が覚めてしまった。二度寝をしようと思ったが、すぐには寝付けそうになかったので、SD/MMC driver の動作確認とかしてみたりする(爆)。

結論から言うと、X60s に載ってる Ricoh の controller では、TI 向けの「RESET を立てたあとまた倒す」という方法では動作しないということが判ったんだよ判ったんだよ。だもんで、TI か ricoh かで処理を分けるのが適当。Compile 時 option とか vendor code とかで決め打ちというのは嫌なので、device identification 用の entry に flag を持てるようにして認識時にそれを取得できるようにし、それによって処理を分岐させるようにした。

これで一件落着かというと‥‥‥なんと、以前に nork さんから聞いていた症状が発生するようになってしまった。再現できるようになったという点では望ましいんだが、本来ならこの現象は takawata さんの patch で消えたはずだったので、結論としては一歩後退。うぐぅ‥‥‥。

そうこうしているうちに 7 時を廻った。0919 時発の bus を予約しているので、このまま起きてしまうことにする。ありがたいことにサンルート飯田には大浴場があるので、ひとっ風呂浴びに行く。

ついで朝飯。バイキングだろうとは思っていたが‥‥‥これはすごいな。おかずが 6 品くらいしかない。いくら 500 円だとはいっても、これはかなり微妙。正直なところ、「無料サービス」な「スーパーホテル」の朝食とたいして変わらない。うーん。腹こそ膨らんだものの、満足度はコンビニ弁当のほうが上かも‥‥‥。

ややしょんぼりしながら朝食を終え、check out。‥‥‥Bus 停まではほんとに近かった。停留所の広告にある「徒歩 1 分!」はさすがに嘘だけど、のんびり歩いたって信号待ちを含めても 5 分あれば確実に着く。はっきりとした場所が判らなかったので念の為に 15 分見積もって 9 時ちょうどに hotel を出たのだが、いくらなんでも早すぎた。

朝靄に包まれつつ待つことしばし、ようやく来た bus に乗り込む。あとはもうひたすら寝る。途中休憩では起きたし、その後「前方で事故のため渋滞してます」と放送の入ったときはふと目を覚ましたけど。

新宿で 12 号線に乗り換えて、帰宅。そのまま布団に潜り込む。ほんとは仕事をする予定だったんだけど‥‥‥。新宿では雨は降っていなかったし、帰って来たときも弱い霧雨くらいだったのが、程なく本降りになったようだ。



2008/11/25 (火)


2008/11/26 (水)


2008/11/27 (木)


2008/11/28 (金) 雨のち曇 <けっかはっぴょー>

なんとかなった風味? []

車を預けておいた業者さんから連絡が来た。「Belt をかけかえてみたら、とりあえず engine は廻った」とのこと。なんとか自力回送はできるっぽい。やれやれ (^^;

で、「他はいじらなくていいですか?」というので、ウオポンとかを一緒に替えると総額でいくらになるか聞いたら、「すぐには判らないので、折り返し‥‥‥」。金額を出してもらうよう頼んで、Bonne120 さんへ相談に行く。

Bonne120 さんに顔を出してみると、社用車のハイゼットをばらしていた。「いやー、これももう 9 万キロだからさー、(五)さんの話聞いて慌てて belt 替えてるよ!」(^^;。エブリイのタイベルが切れたようだ、と第一報を入れたのが火曜。全 owner から「6 万キロで交換したのは走行中に切れたから。そういえばその前にも一度走行中に切れて交換している」と聞いたのを伝えたのが水曜。翌日に部品を発注し、手が空いた今日の夕方から作業を始めたそうだ。

エブリイについてはともかくタイベルが原因だということが判明したので、方針を相談。Bonne120 さんのほうでもスズキ arena に問い合わせてくれていたそうで、工場長さん(メカニックになった頃からずっと見てきたので、DE51V には結構詳しいのだそうだ)と相談した結果、「今回はともかく、いくらなんでも 6 万キロ程度で 2 回もタイベルが切れているのはおかしい。プーリーかどこかが歪んでいるかウオポンが重いのかは判らないが、何か「切れ癖」のようなものがついているのではないか。もしタイベル交換で動けるようになるなら一旦その状態で回送し、それから考えたほうがいい」との結論に達したとのこと。全く仰る通り。

当面の焦点はウオポンをやるかどうかに移ったわけだが、「見積もりを先に」という話だったのにいきなり「engine が廻った」というのが気になるところ。もし完全に組み付けてしまったのなら、工賃が 2 重にかかってしまう(そもそも二度手間になるので「タイベルとウオポンは同時交換」という話になるわけだ)。ウオポンもやってもらうといくら違ってくるかと訊いたところ「2 倍にはならないと思いますが‥‥‥」と言っていたのが不安の種。

「30 分後までにはお電話します」と言っていたのに電話がかかってこないので、もう一度電話をしてみる。‥‥‥ウオポンとテンショナー、オイルシールを交換し、総額で 4 万強、とのこと。妥当な金額だ。Bonne120 さんも「やっちゃえ!」とのことなので、お願いする。時間が遅いので部品の発注が月曜、修理上がりは火曜か水曜になるとのこと。こちらに持って帰ってから追っ掛で調査をしたいので、外した部品は車に積んでおいてもらうよう頼む。「Belt がだいぶん劣化している。ひび割れも出ているし、山が丸まったり、コマ飛びもある」と言っていたのが気になる。まさか、前の交換で中古と取り替えたなんてことは‥‥‥?

ともあれ、最悪の事態にはならずに済んだ。あとは、「乗ってみれば、power が落ちているかどうかはすぐに判るはず(= Valve が歪んでいれば leak が大きくなるので爆発の圧力が逃げ、power loss が増大する)。そうでなくとも、HC の濃度を見てみればある程度は判る(= Valve が歪んで leak が大きくなると未燃焼の gas が排気に漏れてくるので HC 濃度が上がる)ので、帰ってきてから今後の対応を改めて相談しよう」ということに。「Belt を替えてから実走してないなら、実際にどのくらい走れるかは判らない。Belt の交換で完治していない可能性もあるので、いきなり帰ってくると最悪の場合途中で走行不能になる可能性もある。いざとなったら再修理に持ち込めるように、しばらく向こうの街中走って様子を見たほうがいいかもよ?」とのこと。なるほどー。当初予定の revenge を兼ねて伊那でソースカツ丼とかローメンでも喰ってくるか (^^;

そのあとは作業を見せてもらいつつあーだこーだと話しつつ。「O ring が減ってたんだけど明日にならないと届かないので、今日はここまで」ということで、退散する。‥‥‥あ、先方に「coolant 替えてくれ」って頼むの忘れてた‥‥‥。



2008/11/29 (土)


2008/11/30 (日)


[後日へ続く]

[最新版へ] [2004 年までの一覧へ] [今年の目次へ] [今年のカテゴリ一覧へ]

メールはこちらへ...[五反田 秋彦 as (五) / a-gota @(at) agt .(dot) ne .(dot) jp]

この日記は、GNSを使用して作成されています。作製者の GORRY さんに感謝 m(__)m