「書きかけの歳時記」
2003/12版 その1

(since '05.04.25)

この日記は不定期に更新されます。なんにせよ、大したことは書かれないはずですが。

取扱上の注意

[前日へ続く]

2003/12/01 (月)


2003/12/02 (火)


2003/12/03 (水)


2003/12/04 (木)


2003/12/05 (金) 小雨のち曇、翌土曜の午前中は一時晴 <また久しぶり>

前回からのあらすじ

いろいろあった。

旅日記

補完はもう少々お待ち下さい m(__)m。書くのを中止したわけではなくて、このところ忙しかったり、風邪で倒れてたりで、なかなか時間が‥‥ (-.-;

s30

このところ、目に見えて battery 稼働時間が短くなってきていたのだが、ついに満充電状態からでも 30 分ともたなくなってしまった(Full-day battery なのに‥‥)。で、仕方がないので、ずっと使っていなかった標準 battery に交換した。5 時間近く稼働した。運用を停止した full-day battery の数ヵ月前頃の稼働時間と変わらない。だいぶんヘタってたのね‥‥。

X40 もなかなか惹かれるんだけど、とりあえずは新しい full-day battery の調達を考えるかな‥‥。Machine の買い換えは、多重に徴収されている税金が確定申告で返ってきてからでないと考慮すらできん。

今日の肉、しぱい。

杉村さんさんの音頭取りで、錦糸町で肉が発生。しかし、金曜は正午過ぎから 19 時過ぎまで客先で複数の会議がある上、そのあともなんだかんだで作業やら打ち合わせやらがあり、いつもはたいてい終車帰り。

なんとか客先を離脱(この時点で既に 21 時)。L.O. に間に合わないことは明らかなので、塩兄ちゃんに電話を入れて、こちらはこちらで飯を喰ってから二次会(喫茶店)で合流することに。

京急川崎駅脇の中華屋でサービス定食を急いで 口で吸え 喰い、東海道線に乗るべく川崎駅へ。改札を入ると、既に発車時刻を過ぎたはずの上り列車が ATOS に表示されている。混雑による遅延か?と思っていたら‥‥

人身かよ!

つい先ほどの 21 時 27 分頃、京浜東北線電車が鶴見駅進入の際、人を踏んづけたらしい。しかも踏んだのが南行ということで、平走する東海道線電車も抑止。がーん。

振替乗車票をもらって京急で行こうと思ったが、例によって例のごとく駅員はたった 1 本しかない有人通路の窓口から全く出てこようとしない。そのうえ、これもいつもの通り窓口でゴネている馬鹿がいるらしく、一向に人が流れていかない。構内放送でも振替輸送の利用を呼び掛けているので、人だかりはますます膨らんでいく。

窓口に近づけないまま 5〜6 分も待ったかという頃、「京浜東北線の北行は支障なしとのことで、北行のみ運転再開」という放送が。4 番線に降りると、あらかたの人は改札に上がってしまっているため、ホームはがらがら。乗車位置目標の前で待っていると、程なく「まもなく 4 番線に蒲田行の電車が参ります」という ATOS の放送が。

ダメじゃん‥‥と思いつつ、とりあえず入ってきた列車を見てみると、サボには大宮行と出ている。ダメ元で車内へ。あっさり座れた。

すぐに「お客様にお知らせ致します」と車内放送が。「蒲田で打ち切りか? しかし、支障個所は後ろのはず‥‥」と思いつつ聞いてみると、実は運転再開というのは誤報で、駅間で停車していた列車をとりあえず川崎まで引っ張ってきただけだということが判明。案の定、「なんだよ!」と言いつつ降りていく乗客が大量発生。しかし、改札付近はこれで余計混乱することが目に見えているので、あきらめてそのまま車内で待つ。

209 系で扉を全開にしていると本来はかなり寒くなる*1のだが、今日はあまり寒くないのが不幸中の幸。そのままさらに 5 分ほども待ったかという頃、「先行列車が動いて蒲田のホームが空き次第発車する。あと 5 分ほどで発車の見込み」と放送が。

さらに待つことしばし。結局、18 分遅れで発車。立っている客はいるが、運転再開直後で客がまだ戻ってきていないのか、意外に車内は空いている。京急がほぼ平走しているのも大きいだろう。

大井町到着直前で、塩兄ちゃんから「その後どーですか」と入電。約 30 分で到着する旨伝達。

当初の予定通り、品川で横須賀線電車に乗り換える。こちらはケホの抑止中も「支障なし」とのことでほぼ平常運転だったので、特に混乱は発生していない。ちょうど千葉行が停車していたので、急いでホームへ。時間が早いせいかこちらも意外に空いていて、無事 cross seat に着席。

東京でホームライナーを先に出し、さらに進む。無事錦糸町へ。

なんとか喫茶店で合流。ぬはー。

解散後、本所郵便局で不在預りの郵便物を受け取って、帰宅。

*1: E217 や E231 も同じ。209 以降は椅子の下ががらんどうで、暖房は座面 heater しかないので、扉を開けているともはやほとんど効果はない。

さよなら「東海」

といっても、列車や模型の話ではなくて。

同時接続 client 数に制限がないことや、Wnn7 に対応していない client が残っていることなどから、宅内で唯一残っていた Wnn6 Ver.1 server 用の FreeBSD 2.2.1-RELEASE machine*2。数日前からついに HDD がかなりの異音を発生するようになり、一念発起して 4.3-RELEASE な server にゴッソリ移し換えたところ、なんとなく安定して動いているようなので、いよいよ Wnn6 Ver.1 専用 machine を引退させることにする。

これで、宅内最古の K6/200MHz machine で、かつ唯一の AT 機(ATX 機ではない)が引退。ISDN 回線用の firewall machine である K6-2/500MHz machine を置き換えるべく Eden な machine を組んでいたのだが、Wnn6 Ver.1 server を先に引退させることになるとは思っていなかった。

長い間ありがとう。そして、さようなら、toukai。

*2: Wnn6 Ver.1 は a.out な binary で、2.2.2-RELEASE 以降の ELF へ移行しつつあった system ではあまり安定して動かなかった。一方、完全に移行が完了した最近の system では試したことがなかった。

びしょびしょ

このところ天候が悪く、なかなか窓を開けて換気ができなかった。しかも、雨が多かったので、湿気も篭っている。おかげで、ふと気付くと窓周りで大量の結露が発生していた。窓 1 枚で雑巾 1 枚がびしょびしょになる程の結露。そればかりか、サッシ部は rail 付近に水が溜まり、カビが発生している。サッシの上部 rail 付近には、風呂場の天井に付くような、今にも落ちてきそうな水滴がびっしり。

あわてて、すべての窓を拭いて歩く。カーテンが常に閉まっていたり、手前に物が置いてあるなど、剥き出しになっていない窓ほど結露がひどい(再蒸発しにくいからだろう)。

元々徹夜明けだったのだが、この作業で昼頃までかかってしまった。

Pasta を茹でて喰い、寝たのは 13 時頃。


2003/12/06 (土)


2003/12/07 (日)


2003/12/08 (月) 晴? <回路組み>

仕事

客先で打ち合わせ。

Power Unit

あらすじに書き忘れていたのだが、しばらく前、引っ越し荷物を片付けていたら breadboard が出土したので、部品の定数を確認しつつ解体し、代わりに基板に実装。とりあえずは universal 基板に組み立てた。

んでもって、アルミの箱に組み込み。入手時の都合でタカチの TS-2 に格納。本来ならもっと大きな case に入れたほうが実装は楽なのだが、あまり大きいと持ち運び(!)に不便なのが微妙なところ。しかし、いかんせん幅 20mm では小さすぎ、break handle は別 unit に。ちょうどいい大きさの箱があればいいんだけどねぇ‥‥。折り曲げ用治具を買ってきて好きな形の箱を組み立てるのが一番なんだろうけど。

Living の床に endless を作って試運転。低速はそこそこ出るのだが、加速していったとき、低速域での立ち上がりがやや急すぎる。また、PWM 制御波形を 12V で出しているせいか、scale speed で 120km/h 程度(= 制御電圧が 6V 付近)で 2 時間程度連続運転し、そのあと同じ車両を PWM なしで運転すると、以前よりも motor 音がやや大きくなってしまった。

動きを見ていると、一旦 pulse によって動き始めると、重畳された直流分によって加速する。この時 pulse 幅も拡大していくと、急速に加速してしまうことになる。高速走行時での PWM 失効も強化させたいので、PWM の pulse 電圧をもっと下げたほうが良さそう。

Break については、低速域で急速に速度が落ちる割に、微速域でなかなか止まらない。低速域で速度が急速に落ちるのは、この辺りで加速が急であることの裏返し。一方、微速域でなかなか止まらないのは、低電流 sink の impedance が高いことが原因。速度制御部の速度維持用 capacitor(C2)をもっと大きくした上で低電流 sink の抵抗(VR3)を小さくするか、出力に level shifter を入れてやるといいかもしれない。実は試作時には PWM の cut off 電圧がもっと高かった*1ので、微速が出にくい代わりにこの問題も発生しなかったんだよね‥‥。

そんなこんなで、とりあえずそれっぽく動くことは確認した。まあまあ遊べる。供給電流容量も 3A あるので、室内灯全装備の〔さよなら白鳥〕に EF63 の重連を連結して走らせるくらいではびくともしない :-)

それからしばらく放置してあったんだけど、このところ風邪で考えがまとまらないために仕事があまり捗らなかったので、今日、気分転換に break 回路を組んでみた。

まずは、以前に simulation だけしてあった回路のまま組んでみた。‥‥当然だが、理想素子との特性の違いで、あまり思った通りに動かない。特に、break 圧が上がっていかないのは致命的。

電圧を取ってみると、下半分の回路の 1 段目の OP Amp の出力が十分落ちきらず(数百 mV から下へ落ちていかない)、そのために次段の誤差 Amp が V+ 側に張り付いて、TR2 がだだ漏れになってしまっていた。LM324 を単電源で使っていて、なおかつ GND いっぱいまで振らせる使い方をしているために、drive 能力が不足してしまったらしい。集合抵抗をもっと大きくすると改善するはず。

仮に TR2 の gate を GND に落としておいて、他の部分の動作を見る。‥‥TR1 もわりとだだ漏れ風味。こちらの原因は、VGS が正側に十分振れないため。LM324 は元々単電源動作を考慮した石なのだが、それでもやっぱり 11V までは出力が振れていない。一応それを考慮して Si diode を 2 本入れてあったのだが、そもそも電流が流れないときはVFもへったくれもない。「rail-to-rail」とは言っていても、やっぱりいろいろと厳しいもんです。

だが、部品がないので、今日はここまで。せめて 100k の集合抵抗を余分に買っておけばよかったんだけどねぇ。

*1: 以前に公開した回路図では 1N60 と書いてあるが、実験時は D1 に 1S1588 を使用していた。これにより、PWM pulse は制御電圧が約 0.7V 以上にならないと発生しない。今回基板に組むに当たってはこれを 1N60 に置き換えたので、cut off 電圧は 0.3V 程度になった(Ge diode で一般的に言われる 0.1V よりも大きいのは、無駄な消費電力を減らすために R2 を 10k としたから(回路図ではさらに 100k となっている)。Idling 電流をもっと増やせば、VF は小さくなるはず)。


2003/12/09 (火) 晴 <続・回路組み>

仕事

やや復調。Code を書いたり、mail で問い合わせたり。しかし、仕様書に書かれていないことが多すぎる‥‥。

夕方

部品を買いに出かける。実は自転車の break が故障していて、rear 側の shoe が固着してしまっている。原因は V-break の arm の復元バネ折損。交換用の unit はまだ買ってきていないので、とりあえず rear 側の link をはずして break を解放し、front 側のみで運転。徐行でそろりそろりと出かけていく。

部品を買う。千円ちょっと。‥‥あっ、ぴんちですっ! 財布の中身が 271 円に! らんぷ亭の牛丼すら喰えません!

期間限定で 150 円になっている BMB と、これまた期間限定で 100 円になっているチキンマックナゲットを買い込み、急場を凌ぐ。ありがとう、マクド。

Power Unit

マクドで買ってきたシロモノであさごはんの後、回路いじりの続き。

まずは集合抵抗を 100k に置き換える。‥‥数百 mV までしか落ちなかった出力が数十 mV 程度まで落ちるようになった。ここで VR4 の GND 側に level shifter として 1S1588 を入れると、圧を抜く側は想定通りに動作するようになった。集合抵抗の値を大きくして負荷が軽くなったことで、10k の時には電流が不足気味だった TR3 と TR4 の出力電圧もかなり安定した。

次は、圧を込める側。用は TR1 の source 電圧を LM324 の出力電圧範囲内に入れてやればいいので、2 本の Si diode の代わりに、TA78L009AP を突っ込む。実際のところ、break 圧出力は 12V はおろか 9V でも過剰なので、これも想定通りの動作に。

実際に車両を走らせてみる。‥‥break 圧をいっぱいに抜いていても、見る見る speed が落ちていく。VR4 の下に履かせた下駄のおかげで圧を込めたり抜いたりという動作はそれなりに動くようになったものの、この下駄のおかげで、break 出力が 0.2V 以下に落ちなくなってしまっている。うーん、break 出力に level shift diode を入れても電流がほとんど流れないので意味がないし、やっぱ、下駄を履かせず、かつ TR2 が完全に off になるように、LM324 の出力を低く振らせるようにしないとダメか‥‥。一番確実なのは、LM324 に負電源を供給してやることなんだが‥‥。

そういえば、回路の説明をしてなかった。簡単に解説。

まず、回路は大きく 4 つの部分に分けることができる。

  1. Cylinder 管(圧力保持部)
    加圧された break 力を保持する部分。C2 が該当する。
  2. 操作弁(調整部含む)
    Break の操作を行なう部分。VR1 が break handle にあたる。VR1 の中間位置が「重なり位置」〜「保ち位置」に相当する。可動接点の GND 側への移動が「常用(緩)ブレーキ位置」→「非常(急)ブレーキ位置」に、逆に +12V 側への移動が「運転位置」→「緩メ位置」に相当する*1
    VR2 は感度調整用で、「重なり位置」〜「保ち位置」(= 「遊び*2」)の範囲の広さを設定する。約 6V を基準として、可動接点の電圧が上昇するほど遊びの範囲が広くなる。電圧を下げていくと、約 6V に近づくにつれて遊びの幅がなくなり、遊びがなくなってなお下げていくと、加圧回路と減圧回路の balance によって出力が変化するようになる(この状態では全体としてほとんど意味のある動作はしなくなる)。
    TR3 と TR4 は buffer としての emitter follower。VR1 と VR2 で消費される無駄な電力を押さえつつ、かつ電圧源としての impedance を下げるために挿入している*3
    なお、実験の結果、現在の回路では TR4 の emittor 出力には level shift 用に 1S1588 が挿入されている(VBE 分の電圧降下によって中点がずれるのを補正するため)。また、VR2 の出力は 6V より小さくなってもほとんど意味がないため、現在の回路は VR2 と GND との間に 51k の固定抵抗で下駄を履かせ、調整範囲を意図的に狭めている。これでも実用上問題はないのだが、100k の可変抵抗のみの場合に比べると TR3 の base 電流がやや不足しているように見えるので、50k の可変抵抗と 47k の固定抵抗を組み合わせてもいいかも。
  3. 加圧部
    Break cylinder(= C2)に圧力を加える部分。IC1A・IC1D・TR1・VR3 と IC1A の周辺の 4 つの抵抗によって構成される。IC1A と 4 本の抵抗が操作量を決定する加算回路、TR1 と VR3 が実際に圧力を加える可変抵抗(「空気弁」に相当)、IC1D は誤差 Amp。
    加算回路は、TR4 と TR3 の出力電位を足し合わせ、出力する。両者の合計が OP Amp の出力電圧の上限を割り込むとその分だけ誤差 Amp への出力が下がる。誤差 Amp は加算回路からの入力電位と TR1 の source 電位を比べ、それを TR1 の gate に与える。誤差 Amp の反転入力は VR3 に流れる電流が多くなればなるほど低くなる。また、TR1 は VGS が負の方向へ大きくなればなるほど(= gate 電位が source 電位よりも低くなれば低くなるほど)電流が流れるようになる。VR2 は調整後固定されるので TR3 の出力は不変であるから、VR1 を操作して TR4 の出力電圧を下げると誤差 Amp の出力電圧もそれに比例して下がり、これが一定の電位(= VR3 へ供給される電圧 ─ TR3 の出力)以下になると TR1 を通って電荷が C2 に流れ込む。電流が流れるようになるとそれに比例して VR3 で電圧降下が発生するので誤差 Amp の反転入力の電位が低下し、誤差 Amp の入力間の電位差が 0 になるところで balance する。
    なお、回路図では電源と VR3 との間に(LM324 の出力が電源電圧まで上昇できない分を cancel するため) Si diode が 2 本直列に入っているが、実験の結果これでも不足であり、現在 VR3 には追加した TA78L009AP が発生する 9V 電源を供給している。余談だが、この電圧が実車における元ダメ圧力に相当する*4。あんまり関係ないけど。
  4. 減圧部
    Break cylinder(= C2)から圧力を抜く部分。IC1B・IC1C・TR2・VR4 と IC1B の周辺の 4 つの抵抗によって構成される。IC1B と 4 本の抵抗が操作量を決定する減算回路、TR2 と VR4 が実際に圧力を抜く可変抵抗(「空気弁」に相当)、IC1C は誤差 Amp。
    減算回路は、TR4 の出力電位から TR3 の出力電位を引き、差を出力する。TR4 の出力が TR3 の出力を越えるとその分だけ誤差 Amp への出力が上がる。誤差 Amp は減算回路からの入力電位と TR2 の source 電位を比べ、それを TR2 の gate に与える。誤差 Amp の反転入力は VR4 に流れる電流が多くなればなるほど高くなる。また、TR2 は VGS が正の方向へ大きくなればなるほど(= gate 電位が source 電位よりも高くなれば高くなるほど)電流が流れるようになる。VR2 は調整後固定されるので TR3 の出力は不変であるから、VR1 を操作して TR4 の出力電圧を上げると誤差 Amp の出力電圧もそれに比例して上がり、これが一定の電位(= TR3 の出力)以上になると TR2 を通って電荷が C2 から流れ出す。電流が流れるようになるとそれに比例して VR4 で電圧降下が発生するので誤差 Amp の反転入力の電位が上昇し、誤差 Amp の入力間の電位差が 0 になるところで balance する。
    ちなみに、VR4 の GND が、実車で言ってみれば大気への放出部にあたる。もちろん、水滴なんぞは出やしませんが*5 (^^;

図でも書けば解りやすいんだけど、要するに、加圧部と減圧部はちょうど対照的な動作をするようになっている。で、TR1 と TR2 を通過する電流で空気の流れを、C2 に溜まる電圧で break cylinder 圧力を simulate していることになる。言ってしまえば、それだけ。

VR3 と VR4 は、それぞれ加圧/減圧時の、handle の操作量に対する「空気弁」の操作量を決定する。それぞれ抵抗値が少なくなればそれだけ電流は流れやすくなり、かつ抵抗値に比例して電圧降下も少なくなるので、その分だけ誤差 Amp の出力が TR1・TR2 を開ける量も大きくなる。もっと小さな抵抗と高精度な OP Amp を使えばより正確な可変抵抗器が作れるのだが、そこまでの制度は必要なかろうと思い、かなり手を抜いてます。その分、加圧・減圧時の感度調整が難しくなっているのは否めないけど。

*1: 括弧内は単弁での表現。なお、単弁には「保ち位置」はない(「重なり位置」のみ)。

*2: もちろん正式な用語ではなく、便宜上こう呼んでいるだけ。

*3: 本来なら OP Amp で buffer を入れたほうが正確な電圧が取り出せるし(= Transistor を使用すると VBE だけ出力電圧が下がるため)、実際に片方の出力が他方の出力よりも著しく高くなると電圧が逆流したりするのだが、通常操作する範囲でそのような問題は起きないし、わざわざこのために OP Amp を使うのももったいないので、Tr ですませている。ただし、ある程度 hFE が大きなものを使ったほうがいい(今回の例では、2SC1815 の中で最も hFE の大きな BL rank を使用)。ちなみに、東芝の transistor では hFE の rank を「色」の名前で表現する(Y (= Yellow)/GR (= GReen)/BL (= BLue) など)。なんでなんですかね。

*4: やろうと思えば、わりと小さめな capacitor と chage pump 回路あたりを組み合わせて元ダメ圧力と CP(compressor)の動きも simulate できなくもないけど、面倒な割にあんまり意味ないので‥‥ (-.-;

*5: 実車では、大気を取り込んで compressor で圧縮し、圧搾空気を作って break 系統で使用している。大気には水蒸気が含まれているので、圧力が変化するときに結露が発生する(加圧時には圧力の上昇によって、減圧時には断熱膨張に伴う温度低下によって)。放出時の結露はどうせ一緒に排出されるので問題ないのだが、圧搾空気を作る際の結露は管の中に溜まって空気の流れを妨げたり、cylinder に入って動作不良を起こす原因になるため、強制的に排出してやらなければならない。電車の床下で compressor が廻ったあと、CP が止まった直後に「ぶしゅ〜〜〜‥‥」と湿り気を含んだ空気音が聞こえるのは、圧搾空気の一部をわざと放出し、圧縮によって発生した水滴を強制排出しているもの。

んで‥‥

いい加減腹が減ってきたので、pasta と sauce の最後の在庫を喰らって、寝る。


2003/12/10 (水) 晴 <制限解除>

用足し

無事にぴんちを乗りきったので、銀行巡ったりいろいろ。なんだか数日後に天気が悪くなりそうだし、金曜は客先で張り付くので何もできない。というわけで、まとめてやっつける。

そして、御徒町の Asa-zo でシマノの Deore LX な V-brake unit を。Rear 用が 2,880 円。ついでに交換用の shoe を 2 組み。もういい加減に減ってきているので。

そのままアキバへ。仕事の関係の本を漁るが、不作。仕方がないので、その足で部品を買いに行く。そのうち meter を付けようとは思っていたし、せっかく早めの時間に来たので、ラジオセンターの東洋計測器 3 号店で MR-38(15V)を購入。税別 1,750 円。すばらしい。ちなみに、千石では全く同じものを 2,500 円以上で売ってます。

次に西川に行って、工具を少々。

さらにその千石に行き、C-MOS logic IC と transistor array を少々。

ついでにヒロセテクニカルを覗く。‥‥なんか、来る度に地下の layout が変わってるような気がする。その度に品揃えはよくなっているので、ありがたいことではある。いつのまにか壁沿いに引き出し式の部品棚が並んでいたり。棚そのものと引き出しの見出しに年季を感じ、かつてのヒロセ 3 号店を髣髴とさせてくれて懐かしい。ただ、IC 類は値段が全く書かれていないのが、ちょっと‥‥。

ヒロセ地下で flat cable の中継用圧接 connector と HOZAN の部品箱を買う。そのあとなんとなく 1F のあたりを見ていると‥‥なんと! 万能作業台が 1,980 円! そのうち買おうと思っていたし、余所で買うとたいがい 5〜6 千円ほどはするので、思わず衝動買い。

おまけでASOBITCITYに行き、ダメだったりすごくダメだったりする小説をがっつりと。

よる

えさも喰わずに走り回っていたら、さすがに腹が減った。せっかく制限も解除されたことだし、久しぶりに焼肉でも喰おうかな、と思う。しかし、荷物も結構な量だし、こう腹が減ってるときにうっかり大昌園に行くと、さすがにエラいことになる。

‥‥たまには、入ってみようかしら。いや、アレなのは判ってるんだけど、怖いもの見たさってやつ? 年に 1 度くらい踏んでみるのも‥‥。食い放題だし‥‥。

ちうわけで、刈るね駅へ吸い込まれてみる。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

‥‥‥

‥‥

むちゃくちゃ後悔した。アレなのは判ってたつもりだったんだが、あまりに長く来ないでいると、どれほどアレか忘れてしまうんだな。3,000 円も出すようなもんじゃない。つーか、脂で胸がムカムカして肉(の形をした何か)は 2 皿しか喰えてないし。絶対元取れてない‥‥ T_T

結論。「刈るねに行って、植むらの有り難みを知る」。うぅ。

気持悪くなった上に頭痛までしてきた。這々の態で鍼を打ってもらいに行く。なんか、最近またやばいんだよねぇ‥‥。寒くなってきたからかなぁ*1

家に帰り、「腹は減っているのだが、食欲はない」という地獄を味わう。しくしくしく。

*1: 寒くなると筋肉が固くなるので、一般に肩凝り・腰痛は悪化します。いや、ほんとに (-.-;

かいろいぢり

昨日の続き。

安定度がやや気になるのだが、いろいろ考えた結果、charge pump 回路で負電圧を発生させ、LM324 の GND に喰わせることにした。これで安定して動いてくれれば、LM324 の出力が負まで振れるようになり、VR4 の GND 側にかませてある level shift diode が要らなくなるので、brake 出力も 0V 近くまで落ちるようになるはず。

とりあえず、74HC14 x 1 と 1SS174 x 2、それに capacitor と可変抵抗を組み合わせて charge pump 回路を組んでみる。‥‥ -8V 程度が出ている。よしよし。

この出力を LM324 の GND に食わせる。‥‥減圧回路が動かないな。

減算回路の出力は期待通り。しかし、誤差 Amp の出力がなぜか反転してしまう。TR2 の gate を切り放すと、誤差 Amp の出力は正常になる。ううむ。

VR4 の GND も負電源に落としてみたり、charge pump の capacitor を大きくしてみたりしても、改善が見られない。‥‥いろいろいじっているうちに、ふと気になって charge pump の発信周波数を落としてみると‥‥をを、動いた動いた (^^;

結局、charge pump 回路が発生する noise の影響で LM324 が発振していた風味。当初 charge pump は原発振 1MHz で動かしていたのだが、20kHz 程度に落ち着いた。Vibrator は HC14 の gate 1 つを使い、その入出力を可変抵抗でつないだ上で入力を 0.01μ で GND に落としていたのだが、HC14 はそれなりに速いので、簡単に MHz order で発振してしまう。しかし、breadboard のような環境では電源線の impedance を十分落とせないので、高速動作は charge pump の出力を安定させるより電源線に noise を与える効果の方が大きくなってしまっていたようだ。発信周波数を 20kHz に落としても出力は -6V 程度で安定しているし、波形を観測しても noise の影響はかなり小さくなっている。ちなみに、あまりに周波数を落とそうとすると、当然発振しなくなる。

徐々に当初想定した回路に戻していってみる。出力電荷を貯める capacitor は、1000μ でも 10μ でも波形・安定性共に変化がみられなかったので、10μ を使うことにする。さらに、その capacitor と pump の diode の anode との間に 1k の抵抗を挿入すると、low pass filter を構成して pump の出力波形の peak が低くなった。とりあえず、こんなもんかなー。

一つ気掛かりなのは、74HC14 を「元ダメ圧力」用に作った 9V で動かしていること。C-MOS device だし、別に TTL と接続するわけでもないので、動いてもある意味で不思議ではないのだが(実際 12V でも動いてた)、一応絶対定格は 6V となってるし、やはり絶縁被膜の耐圧は気になる (^^;

まあとにかく、これで目処は立った。


[後日へ続く]

[最新版へ]

メールはこちらへ...[五反田 秋彦 as (五)/ Akihiko GOTANDA (a-gota_AT_agt.ne.jp)]

この日記は、GNSを使用して作成されています。作製者の GORRY さんに感謝 m(__)m