「書きかけの歳時記」
2014/06版 その2

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この日記は不定期に更新されます。なんにせよ、大したことは書かれないはずですが。

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2014/06/19 (木) 晴れのち曇り <小田急大変>

脱線事故 [鉄道]

現場の仲間(といっても他社の人だけど)が出張でこちらへ来ていたので、落ち合って寿司食って帰ってきたんだが、そのころ相模大野が大騒ぎに。

家に帰ってからニュースを見たところ、

  • 運転士は次のように証言。
      信号の冒進はしていない
        25km/h 程度で走行
          突然「前後方向に」衝撃を感じたあと停電になり、制動が効かなくなって 20m 程進んで停まった
        1. 編成の中央付近が横方向に脱線している。
        2. 事故後、当該列車のパンタグラフは撤去された。また、事故直後の映像を見ると、編成の前寄りに位置していたと思われるパンタグラフが引き倒されるようにして破損していた。
        3. 事故後、現場付近の架線が切れているという情報がある。

という状況だった。これらの事実からは、

  1. 回送列車が駅構内に進入する際、本線または渡り線の架線が切れていたか張力が不足していたかで弛んでいた。
  2. その弛んでいた架線を、回送列車のパンタグラフが引っかけた。
  3. パンタグラフが架線に引っ掛かったことにより、先頭車両側は後ろに引っ張られ、そのまま進もうとする後ろ側の車両と押し合いになり、中間車両が座屈して脱線。
  4. 架線の切断、またはパンタグラフの破損によって、高速度遮断機が動作してき電停止(= 停電)。
  5. き電停止によって電制が失効(速度的に回生はさほど効いていなかっただろう)、空気ブレーキが立ち上がるまで空走した後、停止。

というようなシナリオが考えられる。ポイント不転換などなら「上下方向の振動」を感じるはずだし。もっとも、パンタが後ろへ引っ張られたくらいで座屈を起こすほどの力が加わるかは、我ながら怪しいと思ったりもするけど。むしろ、先頭寄りの MM' unit の給電停止で駆動力が急激に失われて「いきなり前が重くなった」せいかな?

パンタが架線に引っ掛かる、という事故は過去に例がある。桜木町事故がそれだ。その際は、何らかの理由で高速度遮断機が動作せずにき電停止とならず、火災が発生して多くの犠牲者を出した。それを考えれば、今回の事故で人的被害が出なかったのは不幸中の幸と言えるだろう。機外停車で駅まで歩かされた人たちや、不通により迂回などを強いられた人たちは、本当にお気の毒だが……。

なんにせよ、しっかりとした原因究明と再発防止をお願いしたい。



2014/06/20 (金)


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