「書きかけの歳時記」
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この日記は不定期に更新されます。なんにせよ、大したことは書かれないはずですが。

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2021/07/03 (土) 雨のち曇 <なんというか……>

「ワクチン頼み」の実態とは [雑感]

先週の土曜。基礎疾患持ちなので、とっとと区のワクチン接種(1 回目)を受けてきた。

家に帰ると、フリーダイヤルの番号から留守電が入っていた。再生してみると、河野太郎の声が。

何事かと思ったら、都議選候補の応援らしい。河野太郎に続いては、候補者本人が登場。

「区域内にかけているので、区域外に在住の人にかかった場合はご容赦を」という旨のセリフがあったところから察するに、特定の市内局番に対して自動生成した加入者番号へ片っ端から架電し(まあ、選挙人名簿が流出していたら、そっちのほうが問題だ)、事前に録音した音声を流しているようだ。選挙期間中の電話勧誘は選挙違反ではないらしいが、電話を架けるのはもちろん、フリーダイヤルの番号を使用するにもコストはかかるわけで……金がある陣営はやることが違いますねぇ (-.-;

それにしても、河野太郎を(録音とは言え? むしろ録音なんぞで?)引っ張り出すのが、本当に「応援」になるんだろうか?と率直に思う。

今週、ワクチン接種を巡って大混乱になった。あれだけ「やれ」「やれ」と大騒ぎし、高齢者向けに至っては「10 月末までに終わると答えろ。それ以外の答えは認めん」と自治体を脅してまで進めていたのに、突然「ワクチンが足りない。7 月下旬以降は供給量が不明」「職域・大規模接種は新規受付を停止」「既に受け付けた分も、『内容を精査して』回答する」と発表。しかも、「メーカーから急に出荷量を絞られた」という理由ならやむを得ないところだが、実はこうなることはずいぶん前から予測されていたらしい。なんだそれ。

詰まるところは「在庫管理ができてなかった」というお粗末窮まり無い理由によるもので、その責任は一義的には「ロジ担当」である河野大臣にあるわけなのだが、その後の報道によると、どうやら大きな 2 つの原因があるという。

  1. どこぞのスガーリンが「100 万回/日」という数字をぶち挙げてしまったため、それ「だけ」を目標に政府が暴走した(供給計画なんてものは考慮せずに)。
  2. そもそも河野太郎が「丁寧な調整が苦手な人」だそうで、フォローアップができなかった(ていうか、「ブロック太郎」と呼ばれるだけあって、あちこちの部署(特に厚労省)と衝突しまくっていて「調整」どころではないという話も)。

では河野大臣一人に非があるかといえば、周りも大概なものだ。小池都知事が過労で入院したのに対し、「3 人のアホ」のうちの一人は「自ら蒔いた種でしょうが」と宣ったらしいが、この発言には理由がある。実は、「新規申請受付中止」を表明する前(具体的には 6 月半ば)から、東京都に対してはワクチン供給が止まっていたという。しかも、それは「足りないから」というような理由ではなく、小池に対する嫌がらせによるものらしい。

記事によると、主に仕切っていたのは和泉首相補佐官と大坪厚労省審議官(この 2 名はワクチン確保に出遅れた「戦犯」であるとされている)、それと「別の地平」発言でお馴染の丸川五輪担当相だという。和泉・大坪は後釜に座った河野大臣と仲が悪く、一方の丸川大臣は五輪の開催を巡って小池都知事と衝突している。そして、小池都知事を疎んじているのは、丸川のみならず政府(特に安倍・菅・麻生およびその周辺)も同様だ。

つまり、東京都に対してワクチン供給を絞ったのは政府の中枢および厚労省ラインであり、小池都知事はスガーリンに要望書を出したり仲の良い二階に何度も相談しに行ったりしていたので、倒れた理由にはその心労もあるのでは、というのである。麻生からすると、「自ら蒔いた種」という発言の真意は「俺達に楯突くからだ。ざまあみろ」ということなのだろう。

そもそも、いまさら「3 人のアホ」が徒党を組んでよくわからん議連(半導体議連とか本当に意味がわからん)を乱立させているのは、現在自民党内で絶大な権力を掌握している二階を追い出すための「包囲網」らしい。そこへ持ってきて、小池都知事は「何かというと政府に楯突く」存在である(と 3 人のアホやスガーリンは捉えているらしい)上に、二階と親しい。二重の意味で、小池都知事は鬱陶しい存在だ、ということになる。

とどのつまり、「小池(と二階)を陥れるためなら、都民の健康や命などどうでもいい」ということらしい。さすがに別の地平から眺めてらっしゃる上級国民の方々の考ることは違いますな。私のような下級国民には到底理解できん。一つだけ分かるのは、あの方々の頭の中は、多くの兵士を犬死にに追い遣った先の大戦の指導者連中とたいして変わらないということ。……「大儀」の欠片もない分、なお質が悪いか? GoTo トラブルの一件に限らず、二階が碌でもないのは言うまでもないが、3 人のアホも相当なものだ。

小池のあの「排除発言」がどの程度影響したかはともかく、今や都民ファーストの会は存在感が極めて希薄である。そこで、この機に乗じて「都政(と利権)を取り戻す!」とばかりに自民党内は盛り上がっているのだろうが……これでもしも自民党が都議選でうっかり圧勝でもしようものなら、「国民は我々の政策を支持した!」「これは政府の新型コロナ対応が支持された証拠だ!」「国民は五輪の開催を歓迎している!」とか言って図に乗るんだろうな……。


一体誰のための「五輪」なのか……って、訊くまでもないよね? [雑感]

一方、「こんな状況で五輪を開催する理由は、IOC に『NO』と言えないからか? プライドの問題? それとも経済?」とフランス人記者(実はこの記者さん、フランスメディアに所属しているとはいえ、日本人の夫を持ち、日本で 20 年以上活動している人らしい)に訊かれたスガーリンは、半笑いで──もっと言えば小馬鹿にしたような態度で、「どれでもない。感染対策をちゃんとできるからだ」と答えた。しかし、その直後にウガンダ選手団への対応の出鱈目さが報道されて……まあ、平常運転だな?

そもそも、変異種が問題になり始めた時期。まだ日本国内での感染報告はなかったため、当然ながら「水際対策をどうするか」が議論になった。そのとき、スガーリンはこう言った。「国内で 1 例でも報告が上がったら、入国を絞る」。いやいやいや、1 例でも感染報告が上がったということは、既に国内への流入を許してしまったということじゃないか。

そして今回。たまたまニュースで野党のヒヤリングの映像を見ていたのだが、まあ素晴らしかった。

  • 野党議員「感染者を検出した場合、周囲にいた人が濃厚接触者に当たるかどうかの判断はどのように?」
  • 内閣官房「入国後に、航空会社に照会するなどする」
  • 野党議員「入国後? 誰が?」
  • 内閣官房「検疫が」
  • 検疫「いやいやいや、濃厚接触者の認定をするのは自治体」
  • 野党議員「では、入国前の検査で陽性者が出ても、入国前の段階で濃厚接触者の洗い出しはしていない?」
  • 検疫「してないっす」

さらに、「では、『検疫で陽性者が出た』という情報は自治体へ伝えていたのか?」と訊かれ、検疫が「個人情報なので、伝えていない」と答える、というやり取りもあったはず。

これがドヤ顔でいい放った「万全の水際対策」か、ということでさすがに大顰蹙をかい、慌てて運用を見直したようだが……それすらも有効に機能するのかどうか。というか、改めて調べてみたら、「運用の見直しを『検討する』」という発表だった。……これまた、いつもの「やるやる」詐欺。

それ以前に、実はウガンダ選手団以前にも同様の事例があったことがぞろぞろ明らかになったり、挙げ句の果てにはウガンダ選手団のうちの 1 人が行方不明になっているとか。いったいどういうことなの……

そもそも、「バブル方式」と大見得を切る一方で、選手団の輸送でその一翼を担うことになるバス会社の乗務員の方々のワクチン接種が、五輪開幕に間に合わないらしい(日程なんて、かなり前から分かっていただろうに、今まで何をやってたんだか……)。 まあもっとも、現在のワクチンはあくまでも重症化を防止するためのものであって、感染を防止するためのものではないので、ワクチンを打っていたからといって「バブル化」ができるかはかなり怪しいのだが……それを考慮しての動きではないだろう。なにせ、政府の対応は「ワクチン接種を進める」その一点しかないのだし? だから、完全に「バブル化」を行なうには、関係者を全員「バブル」の中に入れておかねばならないわけだから、本来なら輸送関係者も全員、五輪関係の入国者が残らず出国したあとさらに一定期間の隔離が終わるまで、選手村に住み込む必要がある(そして、当然その間は外出禁止になる)はずなんだよ? そんな話は聞こえてこないけど?

まあ、IOC 関係者や報道関係者は「特権階級」らしいので、どこまで行動を規制できるかは極めて怪しい。なので、日本がイギリスの二の舞になることはほぼ確定だろう。いや、イギリスの方が遥かにワクチン接種が進んでいて、それでなお感染の急拡大を招いたのだから、もっと酷いことになる可能性は十分にある。……まあ、G7 の件は「ワクチンが感染防止には役に立たない」ということを立証しただけなので、何も変わらないとは言えるけど。

ともあれ、そういったリスクをガン無視で開催に邁進するのが何のためかといえば、もちろん「感染対策が完璧だから」……なんて事はもちろん全然関係なくて、利権(特に電通と竹中平蔵)のためであることははっきりしている。 渡辺直美が日本に見切りをつける原因になった「開会式での豚演出」も、辞任した演出家?が電通を巡っての利権を独占しようとしたためだそうだし(つまり、「女性蔑視」というのは的外れな批判であって、前任の演出家を高く評価していたという渡辺直美に対する単なる嫌がらせ)、五輪に関するすべての事業や人事は電通とパソナを通さなければならないことになっているということも報道されている。 パソナはこの状況下で利益が前年度比 1000% 増(つまり 11 倍ということ)だというし、五輪が中止ともなれば「濡れ手に粟」の目論見が吹っ飛ぶだろうからねぇ。

なにより、「利権を守るためには、国民の健康や安全などどうでもいい」という本音は、丸川大臣自信が例の飲酒容認に関する「ステークホルダーが」発言に明確に現れている。当のアサヒビールは慌てて「うちのことは気にしないでアルコールを禁止して欲しい」と申し入れに行ったそうだが、さぞかし肝を冷やしたことだろう。 何せ、開催期間中に飲酒が原因で感染拡大に繋がった、ともなれば、それが競技会場の中であろうが外であろうが、言い訳に使われたアサヒビールに批判が集中することは火を見るより明らかだ(実際、丸川の発言を受けてアサヒビールに対する不買運動を呼び掛ける声もあったらしいし)。

スガーリンが「全首脳から支持をいただいた」とドヤ顔で語った G7 の実態は、「え、ほんとにやるの? ……ふーん、まあがんばってな?」と言わんばかりの塩対応だったらしい。一方、海外のメディアには、「もしも本当に開催されれば、今回の東京五輪は黒歴史になる」と見ている向きもあるというが……、利権を守るために何がなんでも五輪を開催しようとしているしわ寄せを最も受けているのは、アスリートだ。 ……まあ、もはや「アスリートファースト」なんてセリフもめったに聞こえてこなくなってきてるし(そりゃあ白々しいにも程があるしね)、国民の命もアスリート達のことも、本当にどうでもいいんだろうな、別の地平から見ている方々には。



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